11/18に映画が公開される
「ザリガニの鳴くところ」についてまとめます!!
アメリカでは大ベストセラーとなっている作品です!


この本を読んだきっかけ

11/18に日本で映画が公開されるという情報を知り、予告を観てみたところ面白そうだったので、原作を読んでみようと思いました。


こんな人にオススメ 

    • 子供の成長物語が好きな人

    • 自然が好きな人

    • 海外ミステリーが好きな人

    • 推理しながらミステリーを読みたい人

あらすじ

【2021年本屋大賞 翻訳小説部門第1位!】全世界1500万部突破! 2019年・2020年アメリカで一番売れた小説
ノース・カロライナ州の湿地で男の死体が発見された。人々は「湿地の少女」に疑いの目を向ける。6歳で家族に見捨てられたときから、カイアは湿地の小屋でたったひとり生きなければならなかった。読み書きを教えてくれた少年テイトに恋心を抱くが、彼は大学進学のため彼女のもとを去ってゆく。以来、村の人々に「湿地の少女」と呼ばれ蔑まれながらも、彼女は生き物が自然のままに生きる「ザリガニの鳴くところ」へと思いをはせて静かに暮らしていた。しかしあるとき、村の裕福な青年チェイスが彼女に近づく……みずみずしい自然に抱かれて生きる少女の成長と不審死事件が絡み合い、思いもよらぬ結末へと物語が動き出す。

出版社より引用

主な登場人物

○キャサリン(カイヤ)・クラーク…主人公。6歳で家族と離れ離れになり、湿地にある小屋で一人暮らしている。

○テイト…兄ジョディの友人で、小さい頃からカイヤのことを知っている。学校に行っていないカイヤに読み書きを教える。カイヤの初恋の人。

○ジョディ…カイヤの兄。母や他の兄弟と同じく、カイヤが6歳の時に出て行ってしまうが、成人した後に再会する。

○チェイス・アンドルーズ…村の青年。カイヤに近付いてくる。

○ジャンピン&メイベル夫妻…船着き場の燃料店「ガス&ベイト」の店主である黒人夫妻。カイヤに優しく接する。

○トム・ミルトン…カイヤの弁護人。

この本の特徴

自然の描写が細やか!

主人公のカイヤは湿地に住んでいるので、大自然に囲まれて暮らしています。

著者が動物学者ということもあり、自然についての描写が本当に細やかで豊かです。

虫や鳥、動物についての描写がところどころ出てくるのですが、初めて知ったようなこともいくつかありました。

例えば、メスの蛍は交尾後に別のオスを騙して呼び寄せて食べてしまうとか、

メスのカマキリは交尾後にその相手のオスを食べてしまうとか…。

虫好きの人にとっては当たり前の知識だったりするのかもしれませんが、私は大の虫嫌いなので…(笑)

自然に興味ある人や、虫や鳥に興味のある人が読んだら、きっとより楽しめる本だと思います。

一人の女性の人生を描き切っている!

この本では、主人公であるカイヤという女性の一生が描かれています。

家族に捨てられた6歳の時の話から、成人してからの数年までの話が主ですが、

亡くなる時のことも描かれているので、この女性の一生が描かれていると言っていいと思います。

「湿地のゴミ」と呼ばれ蔑まれてきた少女は、幼少期からどのような人生を送ってきたのでしょうか。

一人で食べていかなければいけない生活のことはもちろんですが、テイトやチェイスといった男性との恋愛についても描かれています。

読んでいるうちに彼女のことを応援したくなる人が多いと思います。

一昔前のアメリカの雰囲気がわかる!

この本の舞台となっているのは、1950〜60年代のアメリカ南東部ノース・カロライナ州です。

この年代は、アメリカで黒人が人種差別の解消を求める公民権運動が最も盛んだった年代ですが、まだまだ黒人差別が激しいことが、この本の描写でもわかります。

白人の少年がジャンピンのことを指差しながら「ニガー」と言い、石を投げつける場面があります。

今のアメリカでは、さすがにこんなことはないのでしょうが、今でも黒人差別に関するニュースを見たりするので、永遠に根深い問題なのだと思います。

また、カイヤは白人ですが、彼女のような白人の貧困層への差別もあるのでしょう。

アメリカで暮らしたことがないので、そういった差別を肌で感じたことがないのですが、この本はアメリカに住んでる人にはもっと色々と感じるところがある本なのかな、と想像しました。

感想(ネタバレなし)

どの口コミやレビューを見ても大絶賛されているこの本ですが、私は最後に驚きのあるミステリーだと思って読んでしまったせいか、少し厳しい評価となってしまいました。

自分が勝手にどんでん返しのミステリーだと期待したのが悪かったのですが(笑)

個人的にはミステリー要素はあまり楽しめませんでした。

これは、ミステリー要素のある成長物語&恋愛物語といった感じじゃないでしょうか…。

自然の描写がすごくリアルで、私もこの物語の沼地の中にカイヤと一緒にいるような気持ちにはなりましたし、カイヤの成長をめちゃくちゃ応援もしました。

この本の帯に「この少女を、生きてください。」って書いてあるんですよ。

その言葉通り、私もカイヤの人生を一緒に生きた気持ちになりました。

6歳からほぼ一人で暮らさなければならなかったこの少女を応援しない人はいないでしょう!

いや、案外いるかな…(笑)

私は必死で応援したので、彼女の恋愛についてももちろん応援して、彼女が罪を着せられた時には絶対無罪になってほしい、と切に願いました。

彼女に寄ってくるチェイスにもかなりイライラしながら読みました。

 

あと、私は海外の翻訳作品に苦手意識があって、この本も511ページもあるので、読めるか不安だったのですが、大丈夫でした。

海外ミステリーが好きな人なら、スラスラ読めるかと思います。

著者紹介

 

ジョージア州出身の動物学者、小説家。ジョージア大学で動物学の学士号を、カリフォルニア大学デイヴィス校で動物行動学の博士号を取得。ボツワナのカラハリ砂漠でフィールドワークを行ない、その経験を記したノンフィクション『カラハリ──アフリカ最後の野生に暮らす』(マーク・オーエンズとの共著、1984年)(邦訳は1988年、早川書房刊)が世界的ベストセラーとなる。同書は優れたネイチャーライティングに贈られるジョン・バロウズ賞を受賞している。他にも,動物にまつわるノンフィクションであるThe Eye of the Elephant、Secrets of the Savanna(ともに共著)を発表。また、研究論文は《ネイチャー》誌など多くの学術雑誌に掲載されている。現在はアイダホ州に住み、グリズリーやオオカミ、湿地の保全活動を行っている。69歳で執筆した本作が初めての小説である。

amazonより引用


69歳で初めて執筆した本とは、ビックリですよね。

しかもそれが全世界でベストセラーになるとは、すごいです。

感想(ネタバレあり)

ここからは、ネタバレありの感想を書いていきますので、読みたくない方は読まないで下さい!

 
 
 
 

最後、カイヤがチェイスを殺したのではないかという証拠を、テイトが見つけてしまうのですが、個人的には残念な終わり方でした…。

カイヤがやったんじゃないよね?まさかテイトが犯人?なんて思いながら読んでたんですけど…。

だって、めちゃくちゃカイヤのこと応援しながら読んだんですよ?!(笑)

無実になった時も「やったー!よかったねカイヤ!!」なんて喜んでたんですよ?

なのに…、結局殺してたんかーい!!って叫びたくなりました…。叫んでませんが…。

何でそんな証拠をずっと隠し持ってたんでしょう。

いつかテイトに見つけられるとは想像しなかったのかな。見つけてもらいたかったのかな。

チェイスはただの浮気者かと思ってたけど、カイヤのこと本気で好きだったんでしょうかね。

野性の地で育ったカイヤは、自然の法則に従って、チェイスを殺したのかな。

どういう気持ちで、無実になってからの人生を過ごしたのかな。

無実になってから亡くなるまでの人生がほぼ語られていないので、気になりました。

帯に「終わりが、もう、あの、ページを、破って燃やしたい。」って感想が書いてあるんですけど、

どこかのレビューで、帯でネタバレしないでほしい、って書いてる人がいました。

私もその帯読んでしまってたんですけど、それでも違う結末を期待して読みましたよ。

なので、余計に残念な気持ちが勝ってしまいました。

最近、帯が大げさなのとか、ネタバレ気味な本、多くないですか?(すみません脱線しました笑)

 

いろいろ言ってしまいましたが、面白くなかったわけではないんです。

少しミステリー部分が期待外れだったのと、結末が残念だった、ということです…。

まとめ

もうすぐ映画も公開されるので、もしそれまでに原作を読んでおきたい!と思う方は、ぜひ読んでみて下さいね!

映画は映像が綺麗だという口コミをチラホラ見るので、私も観に行くかもしれません。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!