
こんにちは、むし子です。
皆さん、お待たせしました!
私が2022年に読んだ中で、特に好きな本を発表したいと思います!!
読んだ本の数
2022年に読んだ本の数は、163冊でした!!
本格的に読書を始めたのが、4月頃だったので、約9ヶ月間で読んだ本の数になります。
9月の途中からこのブログを始めて、そこからは読書のペースも落ち着きましたが、5〜8月頃は1日に1冊ペースで読んでいました。
世の読書家と呼ばれる人と比べるとまだまだですが、人生でこんなに本をたくさん読んだことはなかったので、自分なりには大満足です!
素敵な作品たちとたくさん出会えて、めちゃくちゃ楽しかったです!
ベストブック1位以外の発表!!
それでは、いよいよベストブックの発表をしていきたいと思います!
この中には、2022年に発売された本以外のものも含みますので、ご了承ください。
順位を決めるのはものすごーく難しいので、やめることにしました…。
1位だけ決めたので、最後に発表します!
それでは、読んだ日付の古い順から、発表していきます。
「火の粉」雫井脩介
雫井脩介さんの本で初めて読んだ本です。
この本は、とにかく怖かったですね〜。思い出しただけでも、まだ怖さが蘇ってきます…。
ホラーじゃないんですよ?なのに、めちゃくちゃ怖い、という。
ヒタヒタ襲ってくる怖さがスリル満点で、面白かったですねー。
嫁姑問題とか子育てのあれこれも共感できるところがありました。
この作品を機に、雫井脩介さんの本を読むようになりました。
「幻夏」太田愛
これは、最初Audibleのお試しで聴いてたんですけど、もう先が気になって気になって、図書館で本を借りてきてしまったという面白さでした。
太田愛さんのこのシリーズがかなり面白いという評判は知ってたのですが、この「幻夏」の前の「犯罪者」もとにかく面白くて。
「幻夏」はどうかなーって期待して読み始めたら、期待以上でしたね。
シリーズは「犯罪者」「幻夏」「天上の葦」と3作品ありますが、個人的にこの「幻夏」が1番好きです。
哀愁漂う感じが、たまらないです。表紙も切ない感じが出てますよね。
話の内容は、ただただ哀しくて切なくてやるせないです…。
読み終えて、しばらく涙が止まらなかったです。
「イノセント・デイズ」早見和真
これはなかなか最後が衝撃的で、かなり印象に残った作品です。
読み終えて、呆然としてしまった記憶があります。
こうなるだろうなーと予想した終わり方と違う終わり方だったからでしょうか。
これも「幻夏」と同じく、哀しくて切なくてやるせない物語でした。
辻村深月さんの解説がまたよかったです。
「看守の信念」城山真一
前作の「看守の流儀」がすごく面白かったので、続編は絶対読むと決めていました。
前作の最後がかなりの衝撃的な展開でめちゃくちゃ面白かったんですが、それを上回る衝撃はないだろうなと思っていたところ、またまたかなりの衝撃でした!
読み終わって「え!?」って思わず声が出ましたよ。
刑務所が舞台となっているミステリーというのも珍しいですよね。
短編集ですが感動する話もあって、大好きですねー。
横山秀夫さんが前作を絶賛していたらしいのですが、横山秀夫さんっぽさがある気がします。
「ガラスの海を渡る舟」寺地はるな
寺地はるなさん、初めて読みましたが、この作品が気に入って、それから何冊か読んでいます。
この作品はガラス工房を営むことになった兄妹の話ですが、とにかくお兄ちゃんが最高でした。
いわゆる発達障害気味なお兄ちゃんなんですが、彼の発する言葉が本当に素晴らしくて、グサグサ刺さってきました。
分かり合える家族や兄弟が近くにいることの心強さや素晴らしさを教えてくれる作品でした。
「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」町田そのこ
この本も心が揺さぶられましたね。痺れました…。
連作短編集ですが、どの章も素晴らしくて、最初から最後までかなり引き込まれました。
タイトルからしてファンタジーっぽい作品なのかなと思ったら全然違って、かなり重くていろんなテーマが詰め込まれた作品でした。
町田そのこさんの作品は初めて読みましたが、筆力がすごいというか、密度が濃いというか、頭の中で物語が鮮明に映像化されるような感覚になりました。
町田さんの本、もっとたくさん読みたいんですが、図書館の予約がどれもすごい待ち人数なんですよね。
今大注目されてる作家さんの一人ですよね。
「お探し物は図書室まで」青山美智子
この作品も私にとってはとってもとっても大切な作品です。
心に沁みる言葉がたくさん出てきて、前向きに生きていこうという気持ちにさせてくれる作品です。
この本を読んで、読書ブログを始めてみようという気持ちになったんですよね。
何か小さなことからでも、自分の好きなことや興味のあることを始めようかな、と思ったんです。
ブログを始めたことは、個人的に2022年のビッグニュースなので、この本には感謝の気持ちでいっぱいです!
「正欲」朝井リョウ
2022年は個人的に「多様性」がテーマの作品を多く読んだ気がするのですが、その中でもこの作品はガツンとくるものがありました。
いや、ガツンだけじゃ足りないな。ドカンときましたね。
簡単に感想が書けないというか、簡単に書いちゃいけないというか、とにかく考えさせられる作品でした。
自分の視野の狭さにも気付きました。
「多様性」という言葉、簡単に使ったらダメだなとか、この言葉に救われてる人と苦しめられてる人、どっちが多いのかなとか、いろいろ考えました。
朝井リョウさんはエッセイもめちゃくちゃ面白いらしいし、たくさん気になる作品があります。
「正欲」についての記事もよろしければご覧ください↓
「罪の境界」薬丸岳
薬丸岳さんは個人的に大好きな作家さんで、かなりの作品を読んできたので、新刊も予約して購入しました。
薬丸さん好きだから、贔屓目になってるかもしれないけど、安定の素晴らしさでした。
「罪の境界」というタイトルが好きです。そしてそのタイトルの持つ言葉の意味がまた重いですね。
薬丸さんのインタビューなどを見たり読んだりしますが、作品に薬丸さんの人柄が出てるというか、重いテーマであるのに、優しさが滲み出ているようなところが好きです。
この作品も重かったですが、読後はどんよりしなかったです。
社会派ミステリーを書く作家さんでは、今のところ、1番好きな作家さんです。
「罪の境界」についての記事もよろしければご覧ください↓
さあ、いよいよ1位の発表!!

いよいよ1位の発表です!!
ドキドキしますね〜(笑)
2022年に読んだ本の中で、1番よかった作品は…
「八月の母」早見和真さんでした!!
1位は比較的決めるのが簡単でした。
163冊読んだ中で、とにかく1番印象に残りました。
そして、たぶん人生で1番泣いた本でもあります。
それから、読み終わってすぐにまた読み返そうと思った本でもあります。
めったにすぐ読み返そうとなんて思わないんですけどね。
そして、本の内容についてもいろいろ考えました。
ただ、これは、誰にでも当てはまるわけではないと思うので、めちゃくちゃオススメできるかというと、そういうわけではありません。
実際の事件をもとにしてるので、とにかく重いし辛い話なので、合わない人もいるかもしれません。
「毒親」がテーマの作品ですが、私もあまり親と良い関係とは言えないので、かなりいろいろ考えさせられました。
そして、親との関係についての考えも自分なりに少しまとまった気がします。
このブログでも記事を書きましたので、よろしければお読みください。
「イノセント・デイズ」もベスト10に入ってるので、早見和真さんが2作品ランクインしたことになります。
早見さんの文章、読みやすいんですけど、濃いというか、訴えかけてくるものがすごいというか、何て言うんでしょうね…。
とにかく引き込まれるんですよね。
まだ読んだことないんですが、「店長がバカすぎて」とかは笑える作品らしいですよね。
その振れ幅がすごいという噂なので、今年は早見さんの明るい系の作品も読もうと思っています!
2022年 まとめ

むし子の2022年ベストブック、いかがでしたでしょうか?
かなり個人的なベストブックなので、あまり参考にならないかもしれませんが、少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。
「多様性」と「毒親」がテーマの作品を多く読みました。
世間的にもこの2つのテーマはよく取り上げられているので、そのテーマについての作品も増えているのかもしれないですね。
このベストブック以外にもたくさん好きな作品に出会えたし、もっと読みたいと思った作家さんもたくさんいます。
今年はどれくらい読めるか楽しみです!

2023年も当ブログをよろしくお願いします!!
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