本のむし子

40代主婦の読書日記ブログです。読んだ本の感想などを気ままに書いていきます。

青山美智子


青山美智子さんの
「いつもの木曜日」についてまとめます!


この本を読んだきっかけ

「木曜日にはココアを」が好きなので、そのスピンオフ作品ということで、読みたいと思いました。


こんな人にオススメ

  • 「木曜日にはココアを」が好きな人
  • 心温まるヒューマンドラマが好きな人
  • 何となく日々の生活に疲れたり、虚しさを感じている人
  • 絵本のようなイラストやデザインが綺麗な本を読みたい人
  • 青山美智子さんのファンの人

「いつもの木曜日」あらすじ

2021年、2022年本屋大賞2位受賞作家・青山美智子さんが贈る『木曜日にはココアを』に繋がる温かな物語。累計26万部を突破した『木曜日にはココアを』。その12編の物語に登場したワタル、朝美、えな、泰子、理沙、美佐子、優、ラルフ、シンディ、アツコ、メアリー、そしてマコ。これは彼、彼女たちがあの日に出会う前の物語。そんな前日譚を田中達也さんが作ったミニチュアとともに読む、絵本のような小説です。カップにココアが注がれるその瞬間を味わってください。

出版社より引用

本の構成

「木曜日にはココアを」と同じように、この本も全12編からなっています。

あらすじの説明にある通り、「木曜日にはココアを」に登場した12人が各章の主人公で、

それプラス、冒頭にマーブル・カフェのマスターのひとりごとが載っています。

各章には物語に関係する「」の名前がそれぞれ付けられています。

例えば、第1章は「1杯目 ワタル(カフェ店員)Brown/tokyo」というような感じです。

1章と書かずに、1杯目としているのがまたいいですよね。

12人のミニチュアフィギュアの絵も描かれています。

最初の目次を見るだけでも、ワクワクしますよ。

この本の注目すべき点!

「木曜日にはココアを」の前の話が読める!

前日譚なので、当たり前ですが…(笑)

あまり詳しく説明するとネタバレになるのでやめておきますが、

「木曜日にはココアを」で新婚旅行に行っている理沙とひろゆきの話は、まだ婚約中の時の話です。

そして、理沙とひろゆきがシドニーへの新婚旅行中に出会う美佐子の話は、シドニーへの旅行の前日の話です。


それぞれの章にテーマカラーがあって、とにかくキレイ!

それぞれの章に「色」の名前が付けられているのは紹介しましたが、もちろんその色も物語に関わっています。

例えば、黄色の積み木が出てくる物語であったり、ピンク色の入浴剤が出てくる物語であったり、という風にです。

そして、その色を使ったイラストがページ全体に描かれています。

私は個人的に緑とオレンジが好きなので、その色のページは見ていてとても癒されました。

心に残ったフレーズ

青山美智子さんの本は、どれも心に沁みる言葉がたくさん散りばめられています。

この本でも、そんな言葉にたくさん出会いました。

いくつかご紹介します!

「楽しいこと」より「楽しみなこと」がたくさんあるほうが、人生は幸せなんじゃないかと思う。
(中略) まだ起きていないことを「楽しみだなぁ」って思える想像力が、未来を創っていくものだと思う。

p4 マスターの言葉

この言葉は「確かに!」と思いました。

楽しいと感じている時間はもちろん楽しくて幸せを感じるけど、楽しみだなぁってウキウキワクワクしている時間は、

それよりもっと幸せを感じる時間かもしれないですね。


柔軟であること。そして冷静であることだね。

p63 ラルフさんの言葉

これは私の人生の課題ですね(笑)

柔軟な考えが苦手で、しかも冷静でいられない時もしばしばあります…。

いい歳したおばさんなので、いい加減、柔軟さと冷静さを身に付けないとダメですよね…。


「わたし」と「体」は別の生き物だと思っている。
(中略)わたしの意志とは別のところで、体は好きなように生きている。

p74 アツコの言葉

この考え方は、新鮮でした。

お腹が空くのも、眠くなるのも、髪や爪が伸びるのも、体が勝手にそうしてるだけで、

「わたし」はその「体」の要求に応えている、という考えです。

なんだかものすごく面白い考えだと思いませんか?

体の要求にもう少し耳を傾けてみようかな〜って思いました。

 
 

他にももっとたくさんいい言葉が出てきますので、ぜひ読んでみて下さいね。


感想

大人向けの絵本のような感じで、本全体が本当に綺麗です。

一時期、パーソナルカラーに凝ったこともあり、いろんな色を見ることが好きなので、

この本のデザインはすごく素敵だな、と思いました。

色が心を癒してくれることもあり、好きな色のページは、見てるだけでうっとりしました。

ミニチュア写真家の田中達也さんのミニチュアも、相変わらず可愛らしいです。

物語も12章全てが印象的ですが、特に好きなのはラルフさんの物語です。

ラルフさんの柔軟さと冷静さが、本当に羨ましい(笑)

一番共感したのは、真面目だけど、柔軟性のない幼稚園教諭の泰子の話です。

自分のことを真面目というわけではありませんが…、ちょっと自分と似たタイプの人かも、と思いました。

青山美智子さんの本は、日常のふとした幸せみたいなものを感じられる物語ばかりで、

心に沁みる言葉もたくさんあり、読むたびに大好きになっていきます。



著者紹介

1970年生まれ、愛知県出身。横浜市在住。大学卒業後、シドニーの日系新聞社で記者として勤務。2年間のオーストラリア生活ののち帰国、上京。出版社で雑誌編集者を経て執筆活動に入る。デビュー作『木曜日にはココアを』が第1回宮崎本大賞を受賞。続編『月曜日の抹茶カフェ』が第1回けんご大賞、『猫のお告げは樹の下で』が第13回天竜文学賞を受賞。(いずれも宝島社)『お探し物は図書室まで』(ポプラ社)が2021年本屋大賞2位。『赤と青とエスキース』(PHP研究所)が2022年本屋大賞2位。他の著書に『鎌倉うずまき案内所』『ただいま神様当番』(ともに宝島社)、『マイ・プレゼント』(U-kuとの共著・PHP研究所)など。


出版社より引用


ミニチュア写真家 田中達也さんのプロフィール


ミニチュア写真家・見立て作家。1981年熊本生まれ。2011年、ミニチュアの視点で日常にある物を別の物に見立てたアート「MINIATURE CALENDAR」を開始。以後毎日作品をインターネット上で発表し続けている。国内外で、「MINIATURE LIFE展 田中達也 見立ての世界」を開催。主な仕事に、2017年NHKの連続テレビ小説「ひよっこ」のタイトルバック、2020年ドバイ国際博覧会 日本館展示クリエーターとして参画、など。Instagramのフォロワーは360万人を超える(2022年7月現在)。著書に『MINIATURELIFE』シリーズ(水曜社)、『SMALL WONDERS』(Nippan Ips)、『MINIATURETRIP IN JAPAN』(小学館)、『くみたて』(福音館書店)など。

出版社より引用

まとめ

この本は図書館で借りましたが、手元にずっと置いておきたいなぁ、と思いました。

すっかり青山美智子さんのファンになってきました。

また、11/7には、「月の立つ林で」という新刊が発売されるそうです!!

そちらも絶対読みたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!




青山美智子さんの
「月曜日の抹茶カフェ」について詳しくまとめます!


この本を読んだきっかけ

「木曜日にはココアを」を読んで、とても良かったので、

その続編も読んでみたいと思いました。


こんな人にオススメ

  • 「木曜日にはココアを」が好きな人
  • ほのぼのしたヒューマンドラマが好きな人
  • 連作短編集が好きな人
  • 何となく日々の生活に疲れたり、虚しさを感じている人
  • 青山美智子さんのファンの人

「月曜日の抹茶カフェ」あらすじ

『木曜日にはココアを』待望の続編!

川沿いの桜並木のそばに佇む喫茶店「マーブル・カフェ」。
その「マーブル・カフェ」が定休日の月曜日に、一度だけ「抹茶カフェ」を開くことに。

ツイていない携帯ショップ店員と愛想のない茶問屋の若旦那、妻を怒らせてしまった夫とランジェリーショップのデザイナー兼店主、恋人に別れを告げたばかりのシンガーと実家の祖母と折り合いが悪い紙芝居師、時代に取り残されたと感じている京都老舗和菓子屋の元女将と自分の名字と同じ名前の京菓子を買いにきたサラリーマン……。

この縁は、きっと宝物になる――。

人は知らず知らずのうちに、誰かの背中を押していることに気づく、
一杯の抹茶から始まる、東京と京都をつなぐ12ヵ月の心癒やされるストーリー。

『木曜日にはココアを』のおなじみのメンバーも登場するシリーズ続編です。

出版社より引用

本の構成

この本は、12章から成り立っている連作短編集です。

第1章に登場した人が、次の第2章の主人公になって出てきます。

そしてまた第2章に出てきた人が、第3章の主人公になって…というように、

第12章まで、リレー形式で物語をつないでいく本です。

また、第1章が1月の話、第2章が2月…というように、

1月〜12月までの1年間の物語となっています。


「木曜日にはココアを」は、東京とオーストラリアが舞台となっていましたが、

今回は、東京と京都が舞台となっています。


この本の注目すべき点!

「木曜日にはココアを」の人物がたくさん登場する!

「木曜日にはココアを」に出てきた人物がたくさん出てきましたね〜。

続編なので、当たり前と言えば当たり前ですが…(笑)

ココアさんとワタルくんはもちろんのこと、

シドニーに新婚旅行に行っていたひろゆきと理沙、ランジェリーショップの店主である尋子、

マスターのビジネスパートナーであるオーストラリア人のマークと、その妻のアツコ、

マスターが絵を展示しているテルヤと妻の朝美、その子供の拓海、

といった面々が、この本でも登場しました!

この本では、ひろゆきと理沙が結婚2年目となっているので、

「木曜日にはココアを」の時から、そんなに時間は経っていなそうですね。

でももし、「木曜日にはココアを」の内容を忘れていたとしても、

充分に楽しめるようにはなっていますので、ご安心くださいね〜。


猫が主人公の話がある!

第7章ですが、なんと、人ではなく、猫が主人公になっています。

「あたしは猫。名前はたくさんある。」という、

「我輩は猫である」のような書き出しで始まります。

この猫さん、なかなか深いことをたくさん言うんですよ。

人間よりも人生を達観しているような、猫さんでした。


この本のテーマ

この本のテーマは「縁」です。

「縁」についてのセリフがたくさん出てきます。

そのセリフを少し紹介します。

どんな出会いも、顔もわからない人たちが脈々と繋いできた手と手の先なんだよ

p180 マスターの言葉

縁って、実はとても脆弱なものだと思うんです。
どちらかが一度でもぞんざいな扱いをしたら、あっけなくちぎれてしまうぐらいに。

p213 ココアさんの言葉

人生の中で、出会った人や物は、全て縁があったっていうことなのかなぁ、って思いました。

一度しか会わなかった人でも、一度しか会えなかったんじゃなくて、

一度だけでも会えた、っていうことなんですよね。

どんな出会いも決して無駄ではないんだと思います。

私は、青山美智子さんの本と出会えた「縁」をずっと大切にしたいです。

青山さんの本を読んで、ブログを始めようと思い立ったんですから。


心に残ったフレーズ

この本、心に残るフレーズだらけなんです!

上記にも二つ載せましたが、他にもたくさんありました。

どれを載せるか、かなり悩みます。

ノリの良さと運の良さは比例する

p20 マスターの言葉

この本のマスターって、すごく行動力のある人なんですが、

そういう人にこんなこと言われたら、はぁそうだよね…って思っちゃいます。

私はあまりノリ良く行動できないタイプなので、

運もそんなに味方してくれてないのかも、と思ってしまいました…。


思い出って、流れ流れゆく時間を留めておくピンのようなものかもしれませんね。
だけど留まる場所は人それぞれだから、ピンの位置がちょっとずれちゃったりもするんですよ

p38 ヒロコの言葉

うーん、なかなか深い。

思い出って、人それぞれ、自分が覚えたいように覚えてるだけなのかもしれないですね。

同じことを体験しても、人それぞれ捉え方とか考え方って違いますもんね。


望み通り想定したままのことを手に入れたとしても、
それだけじゃ夢が叶ったとは言えないんだよ。
そんなふうに、どんどん自分の予想を超えた展開になって、
それをちゃんとモノにしていくっていうのが、
本当に夢を実現するってことなんじゃないかな

p178 マスターの言葉

マスター、名言ばっかりです。

想定したままのことを手に入れるだけでも、充分難しいと思うんですけど…、

それだけで満足してたらダメなんでしょうか…(笑)

でも、歳をとっても、小さくても夢は持っていたいですよね。


感想

12章、どれも良かったですね〜。

特に気に入ったのは、第5章と第8章です。

ネタバレになるので詳しくは書けませんが…、

第5章は、おばあちゃんに育てられた光都という女性の話なんですが、とても感動しました。

おばあちゃんが厳しくて、全然認めてくれなくて、

おばあちゃんから離れたくて、京都から東京に出た女性の話ですが、

これは自分の母娘関係にも当てはまる人が多いのではないかと思います。

第8章は、古本屋を営む男性の話ですが、これもまた良かったです。

夫婦の関係性がとても素敵でした。

「木曜日にはココアを」と同じように、最初に出てきた人物の恋愛面も気になるところです。

連作短編集って面白いですよね。

あの人とあの人がこうつながっているのか〜と思いながら読むのが、楽しいです。

青山美智子さんの本は、本当にほっこりするし、心が温かくなるので、

たくさんの人に読んでもらいたいなぁ、って思います。

本のカバーがまた素敵ですよね。

ミニチュア写真家の田中達也さんのデザインが、本の世界観に合っていて、

カバーを見ているだけでも、癒されます。

著者紹介

1970年生まれ、愛知県出身。横浜市在住。大学卒業後、シドニーの日系新聞社で記者として勤務。2年間のオーストラリア生活ののち帰国、上京。出版社で雑誌編集者を経て執筆活動に入る。デビュー作『木曜日にはココアを』が第1回宮崎本大賞を受賞。続編『月曜日の抹茶カフェ』が第1回けんご大賞、『猫のお告げは樹の下で』が第13回天竜文学賞を受賞。(いずれも宝島社)『お探し物は図書室まで』(ポプラ社)が2021年本屋大賞2位。『赤と青とエスキース』(PHP研究所)が2022年本屋大賞2位。他の著書に『鎌倉うずまき案内所』『ただいま神様当番』(ともに宝島社)、『マイ・プレゼント』(U-kuとの共著・PHP研究所)など。


出版社より引用

まだ全作品読めていませんが、これから全制覇したいです。


まとめ

青山美智子さんの「月曜日の抹茶カフェ」について、まとめました!

8/26には、「木曜日にはココアを」のスピンオフ的な本である

「いつもの木曜日」が発売されたので、そちらも読みたいと思っています。

青山美智子さんの本をまだ読んだことがないという方は、

「月曜日の抹茶カフェ」と「木曜日にはココアを」を、

ぜひセットで読んでみてはいかがでしょうか!



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