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「ミュゲ書房」伊藤調【感想】

ヒューマンドラマ
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むし子
むし子

伊藤調さんの「ミュゲ書房」についてまとめます!!

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この本を読んだきっかけ

Twitterや読書メーターでよく見かけていて、多くの人が絶賛しているので、興味を持ちました。

読書メーターでは、「ミュゲ書房」の話題が広がり続け、「この本をこの方に読んでほしい」と指名するおすすめリレーキャンペーンも実施されていました。

こんな人にオススメ

  • 本ができるまでの過程に興味がある人
  • 出版社の仕事に興味がある人
  • 本屋さんが好きな人
  • 仕事につまづいている人

あらすじ

そこは、人も物語も再生する本屋さん

小説編集の仕事をビジネスと割り切れない、若手編集者の宮本章は、新人作家・広川蒼汰の作品を書籍化できず、責任を感じ退職する。ちょうどその頃、北海道で書店を経営していた祖父が亡くなり、章はその大正時代の洋館を改装した書店・ミュゲ書房をなりゆきで継ぐことに……。
失意の章は、本に関する膨大な知識を持つ高校生・永瀬桃ら、ミュゲ書房に集まる人々との出会いの中で、さらに彼のもとに持ち込まれた二つの書籍編集の仕事の中で、次第に本づくりの情熱を取り戻していく。そして彼が潰してしまった作家・広川蒼汰は――。

挫折を味わった編集者は書店主となり、そしてまた編集者として再起する。本に携わる人々と、彼らの想いを描いたお仕事エンターテインメント。

出版社より引用

この本のおすすめ

1冊の本ができあがり、販売されるまでの過程がわかる!!

主人公の宮本章が、元編集者の経歴を活かして、ミュゲ書房に関わりのある人たちと本を作る物語なのですが、その中で本を作り上げる過程がよくわかります。

本の装丁についてや、本と本屋を結ぶ配本方法について、また出版業界の裏側など、本が出版され販売されるまでのいろいろな過程が書かれています。

自動配本」という、書店に届ける本のラインナップや冊数を取次が書店の意向を反映せずに決める配本方法が普及した結果、いわゆる町の本屋さんが厳しい状況に追い込まれていることもわかります。

北海道に行った雰囲気が味わえる!!

この物語は北海道のA市が舞台になっており、その雰囲気が味わえる作品になっています。

北海道の食べ物や雪の描写などが出てくるので、北海道に行った気分になれますよ。

美味しそうな食べ物がいっぱい!!

「ミュゲ書房」では、大学生の池田という青年が、書房のキッチンで不定期にカフェをやっているのですが、池田の作るおやつや飲み物が美味しそうに描写されています。

また、絵本の中に出てくるお菓子を作ったりもするので、絵本とお菓子がリンクしているところも素敵だな、と思いました。

この本を読んでいると、きっとおやつを食べたくなりますよ〜(笑)

感想

読後、優しい気持ちになれる素敵な物語でした。

ストーリー展開も起伏があり、読んでいて穏やかな気持ちになる場面、ハラハラする場面、ワクワクする場面と、いろんな場面があり、飽きることなく読めました。

「ミュゲ書房」は、大正末期に建てられた洋館を改装した建物なんですが、その雰囲気がすごく素敵なのが伝わってくるし、そこに関わる人もいい人ばかりで、ミュゲ書房みたいな本屋さんがあったら行きたいなーって思いました。

本好き、本屋さん好きの人がまさに求めているようなところだと思います。

主人公の章の人柄がいいのは物語を通して伝わってきましたが、ミュゲ書房を始めたおじいちゃんおばあちゃんが、たぶん相当素敵なご夫婦だったんだろうな、と思いました。

おじいちゃんおばあちゃんの築いてきた人脈がなければ、章がミュゲ書房をやって行くことは無理だったんじゃないかな…。

ミュゲ書房の経営に関わっている人たちが、みんなそれぞれ個性的で魅力があり、応援したくなりました。

特に高校生の永瀬桃は、スーパー女子高生ですね。

本の知識が半端ないので、彼女に選書してほしいと思いました。

物語の中で実際にある本や絵本なども多く出てくるのですが、参考文献として巻末に一覧があるので、もし気になった本があれば読んでみるというのもいいかもしれません。

1冊の本を作り上げて売り出す苦労もわかって、やっぱり紙の本っていいよねー!!としみじみ思いました。

装丁に凝った本もけっこうありますが、それは電子書籍では味わえないですもんね。

思わずスリスリ触ってしまう手触りの本とか、絵本みたいに色使いが綺麗な本があったり、紙の本じゃないと味わえない本もありますよね。

これからも紙の本をどんどん手に取って、その1冊に関わった人たちの想いを感じながら読みたいと思いました。

著者紹介

北海道出身、東京在住。大学図書館などで業務に携わってきた。2019年5月より『ミュゲ書房』をWeb小説サイト「カクヨム」に投稿開始。本作でデビュー。本作には北海道の風景や自然、食べ物が多く登場する。


amazonより引用

まとめ

伊藤調さんの「ミュゲ書房」についてまとめましたが、本好きの間で静かに口コミが広がっている本ということで、それも納得の1冊でした!

新しい作家さんなので、今後もどのような作品を出してくれるのか、期待したいですね。

読んでくださり、ありがとうございました!!

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むし子

大阪府在住 
アラフォー2児の母 
今年から突如読書に目覚め、
只今絶賛読書期間中。
読書もブログも初心者ですが、読書の楽しさをみなさんに
お伝えできればと思います。
ミステリーとヒューマンドラマ小説が好きです。

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