4月から天海祐希さん主演でドラマが始まる
柚月裕子さんの「合理的にあり得ない」の原作について
まとめていきます!!


この本を読んだきっかけ

4月からドラマ化されると聞いて、原作を先に読みたい!と思い、慌てて借りてきました。

柚月裕子さんは好きな作家さんですが、この作品は未読でした…。

こんな人にオススメ

  • ミステリー短編集が好きな人
  • 探偵ものが好きな人
  • 男女のバディものが好きな人
  • 柚月裕子さんの作品が好きな人

「合理的にあり得ない」あらすじ

出版社によるあらすじ紹介

法より節義に報いたい。 
危うい依頼は美貌の元弁護士がケリつけます!

『孤狼の血』『慈雨』『盤上の向日葵』著者の鮮烈ミステリー!!

上水流涼子は弁護士資格を剥奪された後、頭脳明晰な貴山を助手に探偵エージェンシーを運営。
金使いが荒くなった妻に疑念を抱く夫、賭け将棋で必勝を期すヤクザ、野球賭博絡みのトラブルetc。
欲に塗れた人物たちの難題を涼子は知略と美貌を武器に解決するが……。
著者の魅力全開、極上痛快エンターテインメント

出版社より引用

上水流涼子は「かみづるりょうこ」と読みます!
珍しい苗字ですよね!


あらすじを詳しく紹介!

この小説はつの章からなっています。

あらすじをもっと詳しく見ていきましょう!!

確率的にあり得ない

〔登場人物〕
◯本藤仁志(ほんどう ひとし)…藤請建設の二代目経営者。先代と同じくらい器が大きく、社員にも秘書の大輔にも優しいが、決断力に欠けるところがある。

◯新井大輔(あらい だいすけ)…本藤の秘書。

◯高円寺裕也(こうえんじ ゆうや)…高円寺総合研究所の所長で、経営コンサルタント。

ある日、本藤は行きつけのクラブで、ママの紹介により高円寺と出会います。

高円寺には特別な力があり、未来を見通す力があるのだと言います。

それを証明してもらうため、本藤は自宅に高円寺を招きます。

そこで、高円寺は本藤の前で奇跡ともいえるその力を本当に見せます。

本藤は高円寺をすっかり信じるようになり、高額なアドバイス料を支払い、会社が重大な決断をしなければならない時に、高円寺に意見を聞くようになります。

高円寺の予言は毎回的中し、本藤は高円寺にはまり込んでいきますが、秘書の大輔は高円寺のことを信用してはいませんでした。

高円寺総合研究所を藤請建設の正式な経営コンサルティング会社とすることになり、契約料として5000万円を支払うことになったのですが…。

高円寺の未来を見通す力は本当のものなのかーー。

合理的にあり得ない

〔登場人物〕
〇神崎恭一郎(かんざき きょういちろう)…バブル期に多額の資産を手に入れた資産家。

○朱美…恭一郎の妻。

○克哉…恭一郎と朱美の息子。いじめに遭ってから引きこもっている。

神崎恭一郎は悠々自適な暮らしを送っていますが、最近妻の朱美が外出することがやけに増え、その行動に不信感を持っています。

いじめが原因で引きこもりとなってしまった息子の克也を身守る為に、朱美が外出することはこれまではほぼなかったのです。

ある時、神崎は銀行からの連絡により、朱美が神崎に内緒で多額の預金を銀行から引き出していることを知ります。

神崎は朱美を問い詰めると、朱美はある霊能力者のところに通い、幸運になれるという皿や壺などを購入する代金に使ったと言います。

神崎はその霊能力者を詐欺師だと思い、興信所に正体を突き止めるよう依頼します。

その霊能力者は綾小路緋美子という女性でした。

その霊能力者の正体は一体ーー。

彼女が朱美に近付いた真の目的とはーー。

戦術的にあり得ない

〔登場人物〕
〇日野…関東幸甚一家という暴力団の総長。将棋が趣味で、アマチュア四段クラスの実力を持つ。

〇財前…横山一家という暴力団の総長。

涼子と貴山のもとに、暴力団の総長である日野から依頼がありました。

日野は二年前から横山一家の総長・財前と将棋をするようになり、二人の実力は五分五分で拮抗していました。

ところがある時から財前の腕が見違えるほど上達し、日野は連敗してしまいます。

日野は財前が何か不正をしていると考えます。

次の勝負は一億円を賭けていて、その対局で勝負を終わりにするつもりだと言い、なんとしても勝つ方法を考えてほしい、という依頼でした。

貴山は実は東大の将棋部の主将を務めていたほどの実力者であり、勝つ方法を考えます。

果たして財前は不正を行っていたのかーー。

日野は最後の勝負に勝つことはできるのかーー。

心情的にあり得ない

〔登場人物〕
〇諌間慶介(げんま けいすけ)…海運や造船業で名の知れた諌間グループの会長。

〇久美…諌間の孫娘。大学2年生。

◯広瀬智哉(ひろせ ともや)…久美が貢いでいると思われる男。

◯丹波勝利(たんば かつとし)…組織犯罪対策課に勤める古参刑事で、薬物銃器対策係の主任。

涼子は諌間から、いなくなってしまった孫娘の久美を探し出してほしい、という依頼を受けます。

ある時期から、久美はサークル活動に費用がかかると嘘をつき、母親にお金をねだっていましたが、その金額と頻度が大きくなってきたため、父親と母親は何に使っているのか問い詰めました。

久美が本当のことを言わないため、興信所を使って、久美の身辺を調べさせます。

すると、久美は広瀬というホストあがりの男にはまり、多額のお金を貢いでいるようでした。

父親は広瀬に手切れ金を渡し、関係を終わらせますが、その後、久美は失踪してしまいます。

広瀬もまた、姿をくらませてしまいました。

実は、諌間は涼子な弁護士資格を剥奪された原因となった人物なのです。

そんな憎むべき人物からの依頼を受けることを貴山は反対しますが、涼子は依頼を受けます。

久美と広瀬を見つけることはできるのかーー。

涼子が弁護士資格を剥奪された理由は何だったのかーー。

涼子と貴山の過去も明かされるので、そこにも注目です。

心理的にあり得ない

〔登場人物〕
〇桜井由梨…父を自殺で亡くした。野球賭博に手を出して騙されたのではないかと疑っている。

〇予土屋昌文(よどや まさふみ)…野球賭博に関わっている。

桜井由梨は、父親が3年前に多額の借金を残して自殺した原因が、野球賭博で誰かに騙されたのではないかと考え、涼子に父の無念を晴らしたいと依頼してきます。

遺品の手帳には、予土屋という男の名前と電話番号が残されていました。

貴山は予土屋を騙すための計画を立てます。

貴山の立てた計画はうまくいくのかーー。

予土屋はどうなるのかーー。

この本のテーマや特徴

痛快爽快な話が5つ!

5つの章からなる短編集ですが、どれも勧善懲悪ものの話で、スカッとする内容となっています。

どんでん返しや巧妙なトリックが楽しめるようなミステリーではないですが、素直な感じのミステリーとなっています。

涼子と貴山がどう「悪」を懲らしめるのか、要注目です。

涼子と貴山のコンビがいい!

この2人のコンビがとてもいい感じで、まさにドラマ向きです!

涼子はその美貌と頭脳を活かし、「殺し」と「傷害」以外は引き受けるというスタンスで、次々と依頼をこなしていきます。

空手の黒帯を持っていて、体を張った仕事をすることもあるようです。

貴山は東大卒でIQ140という並外れた頭脳を持ち、実務能力も非常に高く、顧客の依頼に対しては彼の能力が発揮される場面が多いです。

男女のバディものが好きな人にはかなりおすすめです!


感想

これは、ドラマにぴったり!!という作品でしたねー!!

いろんな方の感想を読んでいたら、「これはドラマ化されそう」という感想がいくつもありましたが、それも納得でした!

その感想を書いた方たち、ズバリ当てましたねー、すごい!

キャストを知ってしまってから読んだので、完全に天海祐希さんと松下洸平さんのイメージで読んでしまいましたが、涼子は原作では30代となっていますね…。

天海祐希さん、御年55歳!なんですか…。かなりお若く見えるのでアリとしましょうか…。

年齢を無視すれば、天海さん、キャラ的にはピッタリだと思います。

もし天海さんと松下さんというキャストを知らずに読んだら、誰をイメージしてたかな。涼子は菜々緒さんとかどうでしょうか(笑)

他のキャストも誰がやるのか、今からちょっと予想しておこうかな。

ドラマの話はさておき、この作品は柚月裕子さんの作品を何冊か読んできた印象からすると、かなり軽いタッチで読みやすさ抜群ですね。

柚月さんといえば、けっこう重い作品が多いですからね。

こんな軽いタッチの作品も書くんだなぁ、と思いました。

ただ将棋をテーマにした話がありましたが、「盤上の向日葵」という長編作品が将棋をテーマにしていたので、そこからの知識を活かしたのかな、と思いました。

柚月さんは、長編作品を書くときにかなりそのテーマを深く研究されているイメージがあるので、知識量が半端なさそうな印象があります。

そんな印象なので、この作品はちょっと物足りなく感じてしまう人も多いかもしれませんね。

柚月さん自身はこの作品のことを「思いっきり楽しんで書きました!」とおっしゃっているので、サラッと楽しむには最高の一冊と言えると思います。

個人的に物足りなかったのが、貴山の活躍がすごすぎて、涼子の活躍があまり見られなかったのが残念だったかな、という点です。

涼子が体を張る場面も出てきましたが、基本的には貴山の頭脳に頼りすぎな感じがありました…。

日刊ゲンダイで続編が連載されていたようなので、その続編もドラマでやりそうな気がしますね。

ドラマ開始にあわせて、書籍化もするでしょうか。

刑事の丹波が続編にも登場していて、ちょっとした準主役的な役割を担っていそうなので、キャストが気になりますね〜。

これはいろいろ続報が期待できて楽しみですね!

著者紹介

1968年、岩手県生まれ。2008年、『臨床真理』で第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、デビュー。2013年に『検事の本懐』で第15回大藪春彦賞、2016年に『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞。他の著書に『最後の証人』『あしたの君へ』『慈雨』『盤上の向日葵』『検事の信義』『暴虎の牙』などがある。

出版社より引用


まとめ

柚月裕子さんの「合理的にあり得ない」について、詳しくまとめました!

2023年4月からドラマが始まるので、原作を先に読みたい!という方は、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!