こんにちは!
11月に読んだ本をまとめます!!
読書メーターというアプリを利用していて、そちらの機能を使ってまとめています。
11月の読書メーター
読んだ本の数:24
読んだページ数:7183
20歳のソウル: 奇跡の告別式、一日だけのブラスバンドの感想
大義くんの人望というか、きっと誰からも慕われて頼りにされる素晴らしい性格の持ち主だったんだろうと想像して、どうしてこんなにいい子がこんなに早く亡くならないといけないの…と思ってしまう。だけど、音楽が大好きで、市船の吹奏楽部に青春を捧げて過ごした高校時代は、きっとすごく楽しかったんだろうな。市船吹奏楽部がすごいのか、他の強豪校もみんなそうなのかわからないけど、めちゃくちゃ忙しくて大変そうですね。その大変な日々で繋がった部員たちの絆にも感動。YouTubeで市船soulを聴きました。
読了日:11月02日 著者:中井 由梨子
翳りゆく夏 (講談社文庫)の感想
江戸川乱歩賞受賞作ということで、期待して読みましたが、正直少し物足りなく感じました。冗長に感じるところが多く、かなり斜め読みしてしまいました。真相に辿り着く過程も急すぎる気がします。どんでん返しといえばそうなのかもしれないけど、急に犯人がわかって、あまり何の感情も起こらなかったです。もう少し意外な真相を期待してしまったかな。辛口になってしまいましたが、真相を知りたくて一気読みしたので、つまらないというわけではないです…。
読了日:11月03日 著者:赤井 三尋
坂の途中の家の感想
角田光代さん、きっと子育て経験者だから子持ち女性の心理描写が上手なんだねーと思ってたら、お子さんいらっしゃらないのね?マジかー(笑)この作品のいろんな人の感想を読んだら、女性でも、里沙子の気持ちがよくわかるって言ってる人と、里沙子がネガティブすぎるって言ってる人に、分かれてる感じがしますね。私は自分かと思うくらい里沙子の気持ちはよくわかると思って読みましたが…。里沙子の心情描写が繰り返されるので、少し退屈ではあったけど、ここまで細かく文章に表せるのはすごいと思いました。
読了日:11月05日 著者:角田光代
可燃物の感想
面白いんだけど、正直言うと、少し物足りない感じはしました…。5編どれも個性があって、フーダニット、ハウダニット、ホワイダニット、全て楽しめます。1番好きなのは『命の恩』かな。葛警部は嫌いじゃないけど、もう少し人となりが知りたかった。シリーズ化されるのかな。警察が主人公の短編集と言えば、米澤さんも参考にしたとおっしゃってますが、やっぱり横山秀夫さんですよね。横山さんと比べてしまって、物足りなく感じてしまったのかもしれないです。それと『満願』みたいなゾゾっとする感じの短編集の方が好きかもしれない。
読了日:11月06日 著者:米澤 穂信
狙撃手の祈りの感想
いやぁー、めちゃくちゃ面白かった!かなり満足!「地下鉄サリン事件」と「警察庁長官狙撃事件」をモチーフにしたフィクション。プロット的には『罪の声』と似たような感じでしょうか。この物語の真相が、実際の事件の真相なんじゃないかと思うような錯覚に陥りますね。序盤からめちゃくちゃ面白くて、尻すぼみだったらどうしよう…という変な心配をしながら読みましたが、最後まで面白かったです。終わり方も切なくて余韻が残りますね。城山さん、短編も長編も両方好きだな。UKバンドのoasisファンの方もぜひ読んで下さい(笑)
読了日:11月07日 著者:城山 真一
おいしいごはんが食べられますようにの感想
あっという間に読めた。これ、タイトルで騙されますね!ほっこり系の話かと思うじゃん(笑)けっこうイライラする作品でした…。まぁどこにでもありそうな職場ですよね。私は強いて言えば(仕事に対する姿勢だけ)押尾さんタイプだと思いますが、芦川さんと二谷は好きじゃないなー。特に芦川さんはどう考えても女性の敵タイプよね?大して仕事しないのに手作りお菓子ばっかり持ってくるとか…私なら一言言ってしまいそう(汗)こういう女性って、男性は本音ではどう思ってるの?二谷も全然芦川さんと合わないのに、結婚するの?意味わからん。
読了日:11月07日 著者:高瀬 隼子
シリウスの反証の感想
『雪冤』が面白かったので、どんどん読んでいこうと決めた作家さんですが(社会派ミステリー好きのくせに今さらですが…)、こちらも一気読みの面白さでした。冤罪を証明できるのか、ハラハラしながら読みました。指紋鑑定の方法ってそうやるのね?コンピュータで一致したら完璧だと思ってた…。
読了日:11月09日 著者:大門 剛明
きみはいい子 (一般書)の感想
しばらくこういった母娘関係に関する作品を避けてたのですが、久しぶりに読むとやっぱりこたえますね…。私自身、母親とあまり関係が良くなくて、一時期こういったテーマの作品をよく読んでて、一応気持ちに整理はつけたつもりではありましたが、こういう作品を読むとやっぱりちょっと動じてしまいますね。自分と子供たちの関係性とかも考えてしまいますしね。どの話もすごく印象に残ったけど、「こんにちは、さようなら」が一番印象的でした。何と言っていいかわからないけど、すごく切なかった。「べっぴんさん」も読んでてすごく苦しかった。
読了日:11月11日 著者:中脇 初枝
踏切の幽霊の感想
幽霊とか霊的なものはあまり信じてないのですが、それを言ったらこの作品のレビューは白けたものになってしまうので(笑)踏切に現れる女性の幽霊が一体何者なのか、松田と一緒に探してるような感覚になりました。女性の生い立ちがわかって、切なくなってしまいました。松田が妻を一途に思う気持ちと、幽霊の正体を必死で追う姿に心を打たれました。
読了日:11月12日 著者:高野 和明
ゴリラ裁判の日の感想
正直あまり期待してなかったんですが、面白かったし、考えさせられる内容でした。そして何より、ローズが聡明で魅力的な女性でした。ユーモアもあるし。人間だったら、友達になりたい。あ、ローズは人間だから、友達になれるかな。序盤は私を何を読んでるんだ?と思いましたが、だんだん面白くなってきて、最後の裁判のシーン辺りはかなり前のめりになって読みました。私が陪審員だったら、どう感じただろう。この本を読んでいる間はどうしてもローズ寄りになってしまったけど。ローズはゴリラでもあり、人間でもあるから、少し羨ましくもなった。
読了日:11月13日 著者:須藤 古都離
昨夜のカレー、明日のパンの感想
評価が高い本ですが、残念ながら私には合わなかったようで、特に響いてくるものがありませんでした…。涙が溢れる感動作、みたいなレビューをたくさん見た気がしたんですけど、私の感性おかしいのかな…。あまり現実に身近にいなそうなタイプの人がたくさん出てきたからでしょうか…。すぐ詐欺みたいなのに引っかかる男性陣に好感が持てなかったのかな。ほんわか温かい気持ちにはなりましたが。
読了日:11月14日 著者:木皿 泉
人間に向いてないの感想
カフカの変身そのままのような冒頭から、どのように話が展開するのか気になって読みました。すごく読みやすかったし、面白いのだけど、結局何が言いたいのかがぼやけてるような印象を受けました。引きこもりやニートになるのは、全部親のせいとでも言いたいのかな?と最後には思ってしまった。そりゃ子供のことを認めて寄り添うのが大事で、美晴はそれができてなかったのかもしれないけど、全部母親のせいにされてるようで、ちょっとモヤモヤしました。子育てって子供を認めて寄り添ってるつもりでも、うまくいかないこともあると思うんです…。
読了日:11月15日 著者:黒澤 いづみ
舟を編むの感想
うわー、何でこれ今まで読んでなかったんだろうー⁈これは本屋大賞1位も納得!めちゃくちゃ好きだわ。こんな学生アルバイトがあるなら、やってみたかったなぁ。ユーモアに溢れてて、クスッと笑える場面もたくさんあって面白かった。じーんとしたりほろっとする場面もたくさんあり、最後は涙が流れました。最近辞書って触れてないなぁ。今は何でもネットで調べられるからなぁ…。子供たちもあまり辞書を使ってる感じしないし、どんどん使われなくなっていくのかな。馬締を始めとした登場人物がみんな魅力的で、一緒に働いてみたいと思いました。
読了日:11月16日 著者:三浦 しをん
知らないと恥をかく世界の大問題14 大衝突の時代――加速する分断 (角川新書)の感想
以前にこのシリーズを読んだことはありますが、久しぶりに読みました。やっぱりわかりやすいですね〜。これを読んだら世界のことがわかった気になります。これからは出るたびに読もうかな。解説してくれるだけではなくて、その背景や歴史的なできごとなども親切に丁寧に解説してくれてるのが、すごく助かります。
読了日:11月17日 著者:池上 彰
楽園のカンヴァスの感想
『本日は、お日柄もよく』がすごくよくて、次はどれを読もうかと悩んでこちらにしました。美術についてのセンスも知識もゼロなので不安でしたが…めちゃくちゃよかった!感動した!読み終わってなぜだか感極まって泣いてしまった…。余韻がすごい。原田マハさんすごくないですか!ルソーの人生も絵画も全く興味なかったのに…。また、他の登場人物もよかったですね。織絵とティムうまくいかないのかなぁ〜なんて思ったりして。ちょっとミステリー仕立てにもなってるのもよかった。絵画系の作品は避けようかと思ってたけど、もっと読みたくなった。
読了日:11月19日 著者:原田 マハ
1分で血流はよくなる!: 1分のかんたん体操で不調がスッキリ解消!の感想
それほど目新しいことが書いてあるわけではなかったですが…とにかく「第二の心臓」と言われるふくらはぎを使うことでしょうか。かかと上げ下げなどはたまに意識してやっていますが、習慣付けてやろうと思った。あとはツボ押しとウォーキングかな。
読了日:11月19日 著者:塚田 真也
君が手にするはずだった黄金についての感想
私小説ではないのよね?私小説なの?よくわからないけど、小川さんの日常をベースに書かれてるんだろう。この作品、感想を書くのが難しい。村上春樹に似てるって書いてる方もチラホラ見かけますね。私は村上春樹さん読んだことがないので、わからないけど(笑)哲学的で読みにくいようで読みやすいところが、小川さんらしいように感じます。理屈っぽいところとか、捻くれた感じもね。と言っても、小川さんもまだ3冊目なんだけど。とにかく頭の良い人が書く文章だと感じます。私も承認欲求はあるけど、この作品に出てくる人ほどではないなと思った。
読了日:11月20日 著者:小川 哲
リカバリー・カバヒコ (文芸書・小説)の感想
さすが安定の青山美智子さん。青山さんの作品は詩集以外は全て読んでいます。今作も青山さんらしく、優しくて温かい物語でしたが…、正直に言うと少し物足りなかったかな…。いつもよりあっさりしてるかな。今までの作品は最後に「え?」という驚きが必ずあった気がしますが、今回はそれがなかったせいでしょうか。涙腺もそこまでゆるまず…でした。前向きな気持ちにさせてくれるような温かい作品であることには間違いないですが。カバヒコ可愛いしね。第2話のママ友の話はムカムカしましたね。
読了日:11月21日 著者:青山美智子
夜の道標 (単行本)の感想
あー、残念、また先にネタバレレビューを読んでしまってたみたい…。読み始める前にamazonレビューとか読んだらダメですね(笑) それでも、それなりに面白かったですが。ただ、終わり方がちょっと雑な感じもしました。豊子とか波留の父親のその後とか、いろいろ気になったまま終わってしまった感じ。
読了日:11月22日 著者:芦沢 央
13階段の感想
文庫版の13階段をかなり前に読んだ記憶はあるけど、内容をほぼ覚えていないので再読。江戸川乱歩賞受賞作の中でもかなり評価の高い作品だと思うのですが、やはり面白かったです。一気読みです。私の大好きな薬丸岳さんがこれを読んで『天使のナイフ』を書いたというから、やはり一度再読しておこうと思ったわけです。社会派ミステリでしかもどんでん返しがあるというのが、私の1番好きなタイプの作品なので、これもドンピシャですよね。
読了日:11月23日 著者:高野 和明
ラブレスの感想
波瀾万丈というか、めちゃくちゃ凄絶…。この時代の北海道の開拓村の女性がみんな壮絶な暮らしをしていたのかはわからないけど、朝ドラか映画にでもなりそうな人生です。読み終えた時は、古い昭和の映画を観たような気分になりました。百合江の人生は私から見たらとても幸せだとは思えないですが、きっと彼女は幸せだったんでしょう。私はどちらかと言うと里実よりの考えなので、百合江みたいな人がある意味羨ましい。私だったら宗太郎のことも全く許せなさそう…。それにしても桜木紫乃さん初読みだったけど、けっこう圧倒されたな。
読了日:11月24日 著者:桜木 紫乃
子育てはもう卒業しますの感想
あー、なんだか共感する部分が多くて疲れた(笑)主人公の3人の女性は私よりは20歳くらい年上だと思うけど、それでも共感するところが多かったなぁ。私の時代も就職は氷河期で、いい大学出てもなかなか内定が出なくて、寿退社するのもまあまあ普通だったし。私もそんな中の一人で、今は必死に子育てしてるけど、もっと子育て以外のことを頑張りたいなぁと思ってる毎日。でも、他人の人生って良く見えるもんなんだよねぇ。私からしたらこの3人もそれなりに幸せそうだし、それぞれ子供は立派に育ってるように見えるし。あー早く子育て卒業したい。
読了日:11月26日 著者:垣谷美雨
つみびと (単行本)の感想
実際の事件をもとにしたフィクションとのことで、早見和真さんの『八月の母』を何となく思い出しながら読みました。読み終わって、いろんな人のレビューを読んで、いろんな考えがあるなぁと思っているところです。こういう事件の背景を探ると、加害者が壮絶な環境で育った場合が多く、同情したくなる気持ちを持ってしまう。この作品の蓮音も、その母の琴音もそうです。今回改めて思ったのが、こういうケースは、周辺にいる男性たちにろくでもない人間が多いということ。子供を育てるのは女だけの仕事じゃない。つみびとはたくさんいるように思った。
読了日:11月28日 著者:山田 詠美
心淋し川の感想
ずっと気になってて読もうと思ってた作品。読み始めたら一気読みでした。特にこれといった事件が起こるとかではないのに、なぜだか引き込まれてあっという間に読み終わりました。登場人物みんなそれぞれ何かを抱えていたり、背負っていたりするけど、温かくて人情味溢れるじんわり沁みるような物語でした。「冬虫夏草」の吉みたいな姑は絶対嫌だなぁと思いながら読みましたが、他の人物には概ね好感を持ちました。
読了日:11月30日 著者:西條 奈加
【印象に残った本】
1位は、三浦しをんさんの『舟を編む』
城山真一さんの『狙撃手の祈り』
原田マハさんの『楽園のカンヴァス』
桜木紫乃さんの『ラブレス』
山田詠美さんの『つみびと』
11月は24冊も読んだので、印象に残った本もたくさんありました。
三浦しをんさんは初めて読んだのですが、『舟を編む』はめちゃくちゃよかったですねー!
さすが本屋大賞を受賞した作品だなぁと思いました。
もっと早く読んでおけばよかった。
桜木紫乃さんも初めて読みましたが、他の作品も読んでみたいと思いました。
原田マハさんは2冊目ですが、アート系の作品は合わないかな?と思ってたけど、読んでみたらすごくよかった!
他の作品も読んでいきたいです。
今年も残すところあと1ヶ月だけですねー。
あと何冊読めるでしょうか。
今年の締めくくりにガツンとくるような作品に出会えたらいいなぁ。
皆様も素敵な読書ライフを〜🎵
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読んだ本の数:24
読んだページ数:7183

大義くんの人望というか、きっと誰からも慕われて頼りにされる素晴らしい性格の持ち主だったんだろうと想像して、どうしてこんなにいい子がこんなに早く亡くならないといけないの…と思ってしまう。だけど、音楽が大好きで、市船の吹奏楽部に青春を捧げて過ごした高校時代は、きっとすごく楽しかったんだろうな。市船吹奏楽部がすごいのか、他の強豪校もみんなそうなのかわからないけど、めちゃくちゃ忙しくて大変そうですね。その大変な日々で繋がった部員たちの絆にも感動。YouTubeで市船soulを聴きました。
読了日:11月02日 著者:中井 由梨子

江戸川乱歩賞受賞作ということで、期待して読みましたが、正直少し物足りなく感じました。冗長に感じるところが多く、かなり斜め読みしてしまいました。真相に辿り着く過程も急すぎる気がします。どんでん返しといえばそうなのかもしれないけど、急に犯人がわかって、あまり何の感情も起こらなかったです。もう少し意外な真相を期待してしまったかな。辛口になってしまいましたが、真相を知りたくて一気読みしたので、つまらないというわけではないです…。
読了日:11月03日 著者:赤井 三尋

角田光代さん、きっと子育て経験者だから子持ち女性の心理描写が上手なんだねーと思ってたら、お子さんいらっしゃらないのね?マジかー(笑)この作品のいろんな人の感想を読んだら、女性でも、里沙子の気持ちがよくわかるって言ってる人と、里沙子がネガティブすぎるって言ってる人に、分かれてる感じがしますね。私は自分かと思うくらい里沙子の気持ちはよくわかると思って読みましたが…。里沙子の心情描写が繰り返されるので、少し退屈ではあったけど、ここまで細かく文章に表せるのはすごいと思いました。
読了日:11月05日 著者:角田光代

面白いんだけど、正直言うと、少し物足りない感じはしました…。5編どれも個性があって、フーダニット、ハウダニット、ホワイダニット、全て楽しめます。1番好きなのは『命の恩』かな。葛警部は嫌いじゃないけど、もう少し人となりが知りたかった。シリーズ化されるのかな。警察が主人公の短編集と言えば、米澤さんも参考にしたとおっしゃってますが、やっぱり横山秀夫さんですよね。横山さんと比べてしまって、物足りなく感じてしまったのかもしれないです。それと『満願』みたいなゾゾっとする感じの短編集の方が好きかもしれない。
読了日:11月06日 著者:米澤 穂信

いやぁー、めちゃくちゃ面白かった!かなり満足!「地下鉄サリン事件」と「警察庁長官狙撃事件」をモチーフにしたフィクション。プロット的には『罪の声』と似たような感じでしょうか。この物語の真相が、実際の事件の真相なんじゃないかと思うような錯覚に陥りますね。序盤からめちゃくちゃ面白くて、尻すぼみだったらどうしよう…という変な心配をしながら読みましたが、最後まで面白かったです。終わり方も切なくて余韻が残りますね。城山さん、短編も長編も両方好きだな。UKバンドのoasisファンの方もぜひ読んで下さい(笑)
読了日:11月07日 著者:城山 真一

あっという間に読めた。これ、タイトルで騙されますね!ほっこり系の話かと思うじゃん(笑)けっこうイライラする作品でした…。まぁどこにでもありそうな職場ですよね。私は強いて言えば(仕事に対する姿勢だけ)押尾さんタイプだと思いますが、芦川さんと二谷は好きじゃないなー。特に芦川さんはどう考えても女性の敵タイプよね?大して仕事しないのに手作りお菓子ばっかり持ってくるとか…私なら一言言ってしまいそう(汗)こういう女性って、男性は本音ではどう思ってるの?二谷も全然芦川さんと合わないのに、結婚するの?意味わからん。
読了日:11月07日 著者:高瀬 隼子

『雪冤』が面白かったので、どんどん読んでいこうと決めた作家さんですが(社会派ミステリー好きのくせに今さらですが…)、こちらも一気読みの面白さでした。冤罪を証明できるのか、ハラハラしながら読みました。指紋鑑定の方法ってそうやるのね?コンピュータで一致したら完璧だと思ってた…。
読了日:11月09日 著者:大門 剛明

しばらくこういった母娘関係に関する作品を避けてたのですが、久しぶりに読むとやっぱりこたえますね…。私自身、母親とあまり関係が良くなくて、一時期こういったテーマの作品をよく読んでて、一応気持ちに整理はつけたつもりではありましたが、こういう作品を読むとやっぱりちょっと動じてしまいますね。自分と子供たちの関係性とかも考えてしまいますしね。どの話もすごく印象に残ったけど、「こんにちは、さようなら」が一番印象的でした。何と言っていいかわからないけど、すごく切なかった。「べっぴんさん」も読んでてすごく苦しかった。
読了日:11月11日 著者:中脇 初枝

幽霊とか霊的なものはあまり信じてないのですが、それを言ったらこの作品のレビューは白けたものになってしまうので(笑)踏切に現れる女性の幽霊が一体何者なのか、松田と一緒に探してるような感覚になりました。女性の生い立ちがわかって、切なくなってしまいました。松田が妻を一途に思う気持ちと、幽霊の正体を必死で追う姿に心を打たれました。
読了日:11月12日 著者:高野 和明

正直あまり期待してなかったんですが、面白かったし、考えさせられる内容でした。そして何より、ローズが聡明で魅力的な女性でした。ユーモアもあるし。人間だったら、友達になりたい。あ、ローズは人間だから、友達になれるかな。序盤は私を何を読んでるんだ?と思いましたが、だんだん面白くなってきて、最後の裁判のシーン辺りはかなり前のめりになって読みました。私が陪審員だったら、どう感じただろう。この本を読んでいる間はどうしてもローズ寄りになってしまったけど。ローズはゴリラでもあり、人間でもあるから、少し羨ましくもなった。
読了日:11月13日 著者:須藤 古都離

評価が高い本ですが、残念ながら私には合わなかったようで、特に響いてくるものがありませんでした…。涙が溢れる感動作、みたいなレビューをたくさん見た気がしたんですけど、私の感性おかしいのかな…。あまり現実に身近にいなそうなタイプの人がたくさん出てきたからでしょうか…。すぐ詐欺みたいなのに引っかかる男性陣に好感が持てなかったのかな。ほんわか温かい気持ちにはなりましたが。
読了日:11月14日 著者:木皿 泉

カフカの変身そのままのような冒頭から、どのように話が展開するのか気になって読みました。すごく読みやすかったし、面白いのだけど、結局何が言いたいのかがぼやけてるような印象を受けました。引きこもりやニートになるのは、全部親のせいとでも言いたいのかな?と最後には思ってしまった。そりゃ子供のことを認めて寄り添うのが大事で、美晴はそれができてなかったのかもしれないけど、全部母親のせいにされてるようで、ちょっとモヤモヤしました。子育てって子供を認めて寄り添ってるつもりでも、うまくいかないこともあると思うんです…。
読了日:11月15日 著者:黒澤 いづみ

うわー、何でこれ今まで読んでなかったんだろうー⁈これは本屋大賞1位も納得!めちゃくちゃ好きだわ。こんな学生アルバイトがあるなら、やってみたかったなぁ。ユーモアに溢れてて、クスッと笑える場面もたくさんあって面白かった。じーんとしたりほろっとする場面もたくさんあり、最後は涙が流れました。最近辞書って触れてないなぁ。今は何でもネットで調べられるからなぁ…。子供たちもあまり辞書を使ってる感じしないし、どんどん使われなくなっていくのかな。馬締を始めとした登場人物がみんな魅力的で、一緒に働いてみたいと思いました。
読了日:11月16日 著者:三浦 しをん

以前にこのシリーズを読んだことはありますが、久しぶりに読みました。やっぱりわかりやすいですね〜。これを読んだら世界のことがわかった気になります。これからは出るたびに読もうかな。解説してくれるだけではなくて、その背景や歴史的なできごとなども親切に丁寧に解説してくれてるのが、すごく助かります。
読了日:11月17日 著者:池上 彰

『本日は、お日柄もよく』がすごくよくて、次はどれを読もうかと悩んでこちらにしました。美術についてのセンスも知識もゼロなので不安でしたが…めちゃくちゃよかった!感動した!読み終わってなぜだか感極まって泣いてしまった…。余韻がすごい。原田マハさんすごくないですか!ルソーの人生も絵画も全く興味なかったのに…。また、他の登場人物もよかったですね。織絵とティムうまくいかないのかなぁ〜なんて思ったりして。ちょっとミステリー仕立てにもなってるのもよかった。絵画系の作品は避けようかと思ってたけど、もっと読みたくなった。
読了日:11月19日 著者:原田 マハ

それほど目新しいことが書いてあるわけではなかったですが…とにかく「第二の心臓」と言われるふくらはぎを使うことでしょうか。かかと上げ下げなどはたまに意識してやっていますが、習慣付けてやろうと思った。あとはツボ押しとウォーキングかな。
読了日:11月19日 著者:塚田 真也

私小説ではないのよね?私小説なの?よくわからないけど、小川さんの日常をベースに書かれてるんだろう。この作品、感想を書くのが難しい。村上春樹に似てるって書いてる方もチラホラ見かけますね。私は村上春樹さん読んだことがないので、わからないけど(笑)哲学的で読みにくいようで読みやすいところが、小川さんらしいように感じます。理屈っぽいところとか、捻くれた感じもね。と言っても、小川さんもまだ3冊目なんだけど。とにかく頭の良い人が書く文章だと感じます。私も承認欲求はあるけど、この作品に出てくる人ほどではないなと思った。
読了日:11月20日 著者:小川 哲

さすが安定の青山美智子さん。青山さんの作品は詩集以外は全て読んでいます。今作も青山さんらしく、優しくて温かい物語でしたが…、正直に言うと少し物足りなかったかな…。いつもよりあっさりしてるかな。今までの作品は最後に「え?」という驚きが必ずあった気がしますが、今回はそれがなかったせいでしょうか。涙腺もそこまでゆるまず…でした。前向きな気持ちにさせてくれるような温かい作品であることには間違いないですが。カバヒコ可愛いしね。第2話のママ友の話はムカムカしましたね。
読了日:11月21日 著者:青山美智子

あー、残念、また先にネタバレレビューを読んでしまってたみたい…。読み始める前にamazonレビューとか読んだらダメですね(笑) それでも、それなりに面白かったですが。ただ、終わり方がちょっと雑な感じもしました。豊子とか波留の父親のその後とか、いろいろ気になったまま終わってしまった感じ。
読了日:11月22日 著者:芦沢 央

文庫版の13階段をかなり前に読んだ記憶はあるけど、内容をほぼ覚えていないので再読。江戸川乱歩賞受賞作の中でもかなり評価の高い作品だと思うのですが、やはり面白かったです。一気読みです。私の大好きな薬丸岳さんがこれを読んで『天使のナイフ』を書いたというから、やはり一度再読しておこうと思ったわけです。社会派ミステリでしかもどんでん返しがあるというのが、私の1番好きなタイプの作品なので、これもドンピシャですよね。
読了日:11月23日 著者:高野 和明

波瀾万丈というか、めちゃくちゃ凄絶…。この時代の北海道の開拓村の女性がみんな壮絶な暮らしをしていたのかはわからないけど、朝ドラか映画にでもなりそうな人生です。読み終えた時は、古い昭和の映画を観たような気分になりました。百合江の人生は私から見たらとても幸せだとは思えないですが、きっと彼女は幸せだったんでしょう。私はどちらかと言うと里実よりの考えなので、百合江みたいな人がある意味羨ましい。私だったら宗太郎のことも全く許せなさそう…。それにしても桜木紫乃さん初読みだったけど、けっこう圧倒されたな。
読了日:11月24日 著者:桜木 紫乃

あー、なんだか共感する部分が多くて疲れた(笑)主人公の3人の女性は私よりは20歳くらい年上だと思うけど、それでも共感するところが多かったなぁ。私の時代も就職は氷河期で、いい大学出てもなかなか内定が出なくて、寿退社するのもまあまあ普通だったし。私もそんな中の一人で、今は必死に子育てしてるけど、もっと子育て以外のことを頑張りたいなぁと思ってる毎日。でも、他人の人生って良く見えるもんなんだよねぇ。私からしたらこの3人もそれなりに幸せそうだし、それぞれ子供は立派に育ってるように見えるし。あー早く子育て卒業したい。
読了日:11月26日 著者:垣谷美雨

実際の事件をもとにしたフィクションとのことで、早見和真さんの『八月の母』を何となく思い出しながら読みました。読み終わって、いろんな人のレビューを読んで、いろんな考えがあるなぁと思っているところです。こういう事件の背景を探ると、加害者が壮絶な環境で育った場合が多く、同情したくなる気持ちを持ってしまう。この作品の蓮音も、その母の琴音もそうです。今回改めて思ったのが、こういうケースは、周辺にいる男性たちにろくでもない人間が多いということ。子供を育てるのは女だけの仕事じゃない。つみびとはたくさんいるように思った。
読了日:11月28日 著者:山田 詠美

ずっと気になってて読もうと思ってた作品。読み始めたら一気読みでした。特にこれといった事件が起こるとかではないのに、なぜだか引き込まれてあっという間に読み終わりました。登場人物みんなそれぞれ何かを抱えていたり、背負っていたりするけど、温かくて人情味溢れるじんわり沁みるような物語でした。「冬虫夏草」の吉みたいな姑は絶対嫌だなぁと思いながら読みましたが、他の人物には概ね好感を持ちました。
読了日:11月30日 著者:西條 奈加
【印象に残った本】
1位は、三浦しをんさんの『舟を編む』
城山真一さんの『狙撃手の祈り』
原田マハさんの『楽園のカンヴァス』
桜木紫乃さんの『ラブレス』
山田詠美さんの『つみびと』
11月は24冊も読んだので、印象に残った本もたくさんありました。
三浦しをんさんは初めて読んだのですが、『舟を編む』はめちゃくちゃよかったですねー!
さすが本屋大賞を受賞した作品だなぁと思いました。
もっと早く読んでおけばよかった。
桜木紫乃さんも初めて読みましたが、他の作品も読んでみたいと思いました。
原田マハさんは2冊目ですが、アート系の作品は合わないかな?と思ってたけど、読んでみたらすごくよかった!
他の作品も読んでいきたいです。
今年も残すところあと1ヶ月だけですねー。
あと何冊読めるでしょうか。
今年の締めくくりにガツンとくるような作品に出会えたらいいなぁ。
皆様も素敵な読書ライフを〜🎵