本のむし子

40代主婦の読書日記ブログです。読んだ本の感想などを気ままに書いていきます。


小西マサテルさんの「名探偵のままでいて」について詳しくまとめます!


この本を読んだきっかけ

『このミステリーがすごい!』大賞に選ばれた作品なので、目にすることが多く、評価も高そうだったので、読んでみようと思いました。

ちなみに、『このミステリーがすごい!』は、『このミス』と呼ばれ、1988年から『別冊宝島』(宝島社)で発行されている、ミステリー小説のブック・ランキングのことです。

2002年からは新人作家の作品を募集した『このミステリーがすごい!』大賞が創設されました。

この作品は、第21回大賞受賞作です。


こんな人にオススメ

・ミステリー短編集が好きな人

・探偵ものが好きな人

・古典ミステリーが好きな人

・『このミステリーがすごい!』大賞に注目している人


「名探偵のままでいて」あらすじ

第21回『このミステリーがすごい!』大賞 大賞受賞作

「認知症の老人」が「名探偵」たりうるのか? 孫娘の持ち込む様々な「謎」に挑む老人。日々の出来事の果てにある真相とは――?
認知症の祖父が安楽椅子探偵となり、不可能犯罪に対する名推理を披露する連作ミステリー!


<あらすじ>
かつて小学校の校長だった切れ者の祖父は、71歳となった現在、幻視や記憶障害といった症状の現れるレビー小体型認知症を患い、介護を受けながら暮らしていた。
しかし、小学校教師である孫娘の楓が、身の回りで生じた謎について話して聞かせると、祖父の知性は生き生きと働きを取り戻すのだった!

そんななか、やがて楓の人生に関わる重大な事件が……。


出版社より引用


この本の特徴

安楽椅子探偵の祖父がカッコいい!

レビー小体型認知症を患っている祖父が、安楽椅子探偵として活躍する物語ですが、「レビー小体型認知症」という認知症について初めて知りました。

レビー小体型認知症とは…

病床期から視空間認知障害、問題解決能力の低下などの「認知機能障害」のほか、現実にないものが見える「幻視」、身体の動作が遅くなる、転びやすいなどの「パーキンソン症状」、睡眠時に激しい体動や大声を出すなどの「レム睡眠行動異常症」などが特徴の病気です。

中でも「幻視」が見えるということが最大の特徴だそうで、この物語の祖父も数々の「幻視」を見ています。

ちなみに、「安楽椅子探偵」という言葉にも馴染みのない方がいるかもしれないので、一応補足説明をしますね。
 

安楽椅子探偵とは…

現場に赴くなどして自ら能動的に情報を収集することはせずに、室内にいたままで、来訪者や新聞記事などから与えられた情報のみを頼りに事件を推理する探偵、のことです。
 

この安楽椅子探偵の祖父が大活躍する物語なんですが、
めちゃくちゃカッコいいんです!

小学校の校長を務めていた聡明な男性で、長身で鼻が高く、孫の楓が「モテたんだろうな」と言っていることからも、さきっと見た目も中身も素敵な祖父なのだろうと想像できます!


古典ミステリ好きにはたまらない!

この作品は、古典ミステリのオマージュ的作品であり、たくさんの古典ミステリが出てきます

アガサ・クリスティやディクスン・カーなどの超有名作家はさすがにわかりましたが、全く知らない作家や作品名もたくさん出てきました。

私があまり古典ミステリや海外ミステリに詳しくないのもありますが…。

そういうジャンルに詳しい人が読めば、もっとこの作品を楽しめると思います!


恋愛要素もあり!

この作品は、連作ミステリ短編集ですが、楓の恋愛についても描かれているので、恋愛小説としても楽しめるものとなっています。

ミステリに恋愛要素が入るのが、好きな人もそうでない人もいるかとは思いますが、私はけっこうこの作品の恋愛要素は好きです。


感想(ネタバレなし)

私はこの作品、評判通りけっこう楽しめました。

感涙ものだという評判もチラホラ見かけていましたが、ほろっと涙が出る場面もありました。

最後は余韻がすごかったです。

6章から成る連作短編集で、長めの章があったり、短めの章があったり、いろんな話が楽しめるのですが、祖父の名探偵ぶりが本当にすごくて、めっちゃカッコよかったです!

一つの事件に対して、二つの推理をしてみせたり、その推理を「幻視」として見て、あたかも本物の場面を見ているかのように語ってみせるのですが、推理をしている時は頭がキレッキレになるんですよね。

その時の楓と祖父の間の、温かい空気感が何とも心地よく感じました。

「名探偵のままでいて」というタイトルも、楓の切な願いを表していて、読後にまたこのタイトルを見ると、じーんとしてしまいました。

最初の方は、普通のミステリ短編集だなーという感じだったのですが、段々と登場人物が増えてくるにしたがって、楓の恋愛ストーリーも絡んできて、どんどん面白くなってきた感じがしました。

楓と祖父以外の登場人物も個性があって、私は好きでした。

楓に直接関わってくる事件が起こるわけですが、その中で明らかにされることがあったり、後半はハラハラする場面あり、びっくりする場面ありで、かなり面白く読めました。

ミステリなんだけど、読後は優しい気持ちになるような温かい作品でした。

トリックに無理がある、というような口コミもチラホラ見かけましたが、私はあまりトリックにはこだわりがない派なので、全然気にならなかったです。

著者の小西マサテルさんは、作家としては新人ですが、放送作家をずっとされてる方なので、全くの新人という感じでは無いのかもしれません。

この作品、映像向けな作品という印象があり、そのうちドラマ化されそうな気もしますね。

そして、楓の恋の行方なども気になるので、続編に期待したいですね。

それにしても、著者のミステリ愛がすごいです。いろんな古典作品が出てきましたが、私は全くその方面には知識がないので残念でした。

阿津川辰海さんの作品を読んだ時に、阿津川さんのミステリ愛にびっくりしたのを思い出しました。

でも、古典ミステリとか、海外ミステリとか、どうも興味がわかないんだよなぁ…。


著者紹介

1965年生まれ。香川県高松市出身、東京都在住。明治大学在学中より放送作家として活躍。
第21回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、本作にてデビュー。
2022年現在、ラジオ番組『ナインティナインのオールナイトニッポン』『徳光和夫 とくモリ!歌謡サタデー』『笑福亭鶴光のオールナイトニッポン.TV@J:COM』『明石家さんま オールニッポン お願い!リクエスト』や単独ライブ『南原清隆のつれづれ発表会』などのメイン構成を担当。


出版社より引用


まとめ

小西マサテルさんの「名探偵のままでいて」についてまとめました。

楓と祖父のやりとりが温かくて、優しい気持ちになる作品だと思います。

今後の活躍にも期待できる作家さんではないでしょうか!
 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!



むし子
むし子

こんにちは、むし子です!
3月に読んだ本をまとめます!

読書メーター」というアプリを利用していて、1ヶ月に読んだ本をまとめる機能があるので、そちらを利用してまとめています。

Twitterにいつも読了の感想を呟いているのですが、そちらで呟くよりも、この読書メーターの感想の方が率直な感想を書いていると思います。

ブログ記事を書いた作品には記事を貼っていますので、よろしければご覧ください!

3月の読書メーター
読んだ本の数:19
読んだページ数:5244
ナイス数:735

聞く技術 聞いてもらう技術 (ちくま新書 1686)聞く技術 聞いてもらう技術 (ちくま新書 1686)感想
評価の高い本ですが、うーん、なぜか分からないけど、少し読みにくく感じました…。難しいことは何も書いてないんだけど、相性が合わなかったのかな…。小手先編はクスッとしてしまう感じで面白かったし、孤立と孤独の違いや、世間知についてのことなどは興味深く読みましたが…。「なにかあった?」と「ちょっと聞いて」を気軽に言える人になりたいと思いました。特に、我が子に対しては、あれこれ言うよりも「なにかあった?」という風に聞いた方がいいかもしれない、と思いました。
読了日:03月02日 著者:東畑 開人


書店主フィクリーのものがたり書店主フィクリーのものがたり感想
島にたった一軒しかない書店を営むA.J.フィクリーの物語。妻を亡くし偏屈になっていた彼が、本を通じて様々な人々と出会い成長していく物語であり、本好きにはより深く響いてくるものがあった。本の魅力を充分に味わえる作品ではあるが、それだけではない。辛く哀しいエピソードあり、ミステリ的な意外な真相あり、心温まる話だけではない所がまた魅力的だと思う。そして、各章の始めに、フィクリーが文学作品を用いて、娘へ向けたメッセージを書いているのだが、それがまた何とも感慨深いのである。本好きの皆さんにぜひ手に取って頂きたい。
読了日:03月03日 著者:ガブリエル・ゼヴィン


宙ごはん宙ごはん感想
町田そのこさん5冊目ですが、今作もなかなか重いですね。母娘関係の話は最近お腹いっぱいだったんですが、それでもこの作品は響いてくるものがありました。町田さんの作品って、ものすごく引き込まれるんですよね。この作品も、これでもかってくらいに、家庭環境に恵まれてない人が出てきて、その上さらに不幸なことが起こって…っていう展開ですが、誰かとつながることで救われたり、いろんなことに気付いたり、人間捨てたもんじゃないな、って思わせてくれるような作品でした。とにかくやっちゃんが好き。登場人物みんな応援したくなりました。
読了日:03月04日 著者:町田 そのこ

https://www.mushikoblog.com/soragohan/


レペゼン母レペゼン母感想
これ、もう号泣だったんですけどー!世のお母さん全員に読んでほしいと思ったくらい、よかった。子を持つ親にはどこかしら刺さる所があるんじゃないかな。母と娘に焦点を当てた作品はたくさんあるけど、母と息子に焦点を当てた作品って案外少ないですよね。ヒップホップとかラップには全く興味なかったので、けっこう奥深いんだなぁって勉強になる部分もありました。それにしても、明子さんのパワフルオカンぶりが気持ちいい!子育てのことに関してはあれだけど、私もこんなオカンになりたい。そして沙羅がまたいい子すぎ。これは読んでよかったー!
読了日:03月06日 著者:宇野 碧

https://www.mushikoblog.com/represent-haha/


リバーリバー感想
文章がすごく読みやすくて面白かったんですが、中盤からは、結局あんたは犯人なの?犯人じゃないの?とイライラしてきてしまい、後半はけっこう飛ばし読みな感じになってしまいました(笑)私がせっかちなだけですが…。真相が気になってイライラした割に、最後に分かる真相は、ちょっと物足りない感じもしました。もう少し意外な結末が用意されてるのかな?と予想してしまったので…。登場人物が多いし、栃木と群馬を行ったり来たりで大変でした。写真館の松岡の執念がすさまじかったですね。
読了日:03月10日 著者:奥田 英朗


ベルリンは晴れているか (単行本)ベルリンは晴れているか (単行本)感想
戦争を題材とした小説を読みたいと思い、手に取りました。だけど、日本が絡んでいる作品よりも、かなり読みにくく感じました。世界史に疎いせいもあると思うので、もっと勉強したいと思いました。ナチスのホロコーストなどがあったことはもちろん知っていますが、この作品では当時のドイツの状況が生々しく描かれていて、目を背けたくなる場面が多々ありました。ミステリー小説でもあるわけですが、戦争の描写が強烈で、途中ミステリーということを忘れていました。作品名を見るとどうしても「パリは燃えているか」を思い出します(笑)
読了日:03月11日 著者:深緑 野分


時をかけるゆとり (文春文庫)時をかけるゆとり (文春文庫)感想
めちゃくちゃ面白くて爆笑、という口コミをたくさん見たので、読んでみました。爆笑まではいかなかったですが、ププって何度も笑いました。朝井さんは大学生活をかなり楽しんだんなぁ、と思うと、私ももっとバカやっとけばよかった、と思ってしまいました。良くも悪くも、大学の友達は真面目な子が多くて、あまり羽目を外す感じじゃなかったんですよね(笑)朝井作品はまだ「正欲」しか読んでませんが、きっといろんな作品が書ける人なんだろうな。
読了日:03月13日 著者:朝井 リョウ


夏の体温夏の体温感想
やっぱり瀬尾まいこさんの本って、いいなぁ、好きだなぁ。最初の話は、娘が低身長の治療をしているので、わかるわかる〜って共感したのもあるし、3回検査入院したことを思い出したりで、気付けば号泣してしまいました。入院してた時、うちは幼稚園児だったけど、小学生の子たちは仲良くなって遊んだりしてて、瑛介と壮太みたいな感じだったのかなぁ、って思いました。壮太は治療できることになったのかが、気になって仕方ないです。二つ目の話も面白かった。瀬尾さんの作品って、ほんと悪人が出てこない。ブラックな作品、あるのかな?
読了日:03月14日 著者:瀬尾 まいこ


蒼色の大地 (単行本)蒼色の大地 (単行本)感想
螺旋プロジェクトの中の一冊らしいですが、薬丸さんのファンなので読んでみました。実は、これで薬丸作品をコンプリートしました!この作品は薬丸さんにしては珍しい冒険&時代小説で、面白かったし、薬丸さんらしさも感じるところはありましたが…、正直、薬丸さんはこれじゃない感も少し感じてしまいました…。面白くないわけではないんですよ。でもやっぱり少年犯罪とか贖罪とか、社会派ミステリーを求めてしまいますよね、薬丸さんには。来月また新刊が出るらしいので、期待しておきます。ちなみに螺旋プロジェクトの他作品は読まないかな…。
読了日:03月15日 著者:薬丸 岳


思春期のトリセツ (小学館新書 427)思春期のトリセツ (小学館新書 427)感想
思春期にそろそろ入る年頃の息子がいるので、読んでみました。なるほど〜と思うことがけっこう書いてありましたが、どこかで読んだことのある内容が多かったように思います。ただ、気をつけなければいけないことを確認したり、こうした方がいいということを確認する意味では、読んでよかったです。気になったのは、息子さんの奥さんを「およめちゃん」と呼ぶことと、韓流ドラマがやたらと出てくるところです…。
読了日:03月15日 著者:黒川 伊保子


自律神経が整う 上を向くだけ健康法自律神経が整う 上を向くだけ健康法感想
読書やスマホのしすぎ、しかもデスクワークやブログを書いたりで、うつむいてる時間がとにかく多すぎるので、以前から首が凝ってる自覚がありました。ストレッチなどはしているつもりでしたが、この本に書いてある方法をしばらく続けてみようかと思います。あと、暇があれば上を向くことを心掛けたいと思います。ここ数年、年齢的なものもあるとは思いますが、体調が良くないので、首からきてるのかもしれないとも思いました。読書もスマホもほどほどにしよう。
読了日:03月18日 著者:松井孝嘉


「ゆっくり動く」と人生が変わる 副交感神経アップで、心と体の「不調」が消える! (PHP文庫)「ゆっくり動く」と人生が変わる 副交感神経アップで、心と体の「不調」が消える! (PHP文庫)感想
とにかくいろいろ不調なので、自律神経を整える系の本を読んでいます。昨日読んだ首こりについての本にも書いてあったけど、とりあえず上を向くことはいいらしい。それと、私はとにかくせっかちというか、いつも何かに追われてるような感じで生活してるので、自律神経が乱れることばっかりしてるんだな、と実感しました。ゆっくり動くことは大の苦手なんですが、いろんな不調が改善するのか、試してみたいです。何をするにもゆっくりを心掛けます。
「相棒」の右京さん、確かにゆったり丁寧に話してるなぁ。
読了日:03月19日 著者:小林 弘幸


美しい距離 (文春文庫)美しい距離 (文春文庫)感想
サンドウィッチ屋を営む妻が末期がんと診断された夫の視点から描かれた作品。妻は自身に死が近付いていることを受け入れつつも、サンドウィッチ屋としての仕事への情熱を失うことなく、仕事仲間との交流も続ける。妻の母親や仕事仲間の言動に対して、時に不快に感じたり否定的な思いを持つ夫だが、それは独りよがりの気持ちなのかと葛藤する姿が生々しく描かれていた。妻の気持ちを尊重して、真剣に死に向き合う姿がとても印象的だった。死に対する考えや価値観はそれぞれで、その人なりの距離感で向き合えばいいのかもしれない、と思う作品だった。
読了日:03月19日 著者:山崎 ナオコーラ


変な絵変な絵感想
「変な家」よりもこちらの方が早く図書館予約が回ってきてしまいました。話題になっているのは知っていましたが、どんな内容の本なのか、あまり予備知識が無い状態で読みました。予想していたよりもけっこうしっかりとしたミステリーで、期待していたより面白かったです。こういうゾワゾワする感じのミステリー好きです。短編集と見せかけて最後まで話が繋がっているのも好き。道尾秀介さんの「いけない」シリーズを読んだ時の感覚に少し似てると感じました。「変な家」よりもこちらの方が面白いという感想が多い気がしますが、そちらも楽しみです。
読了日:03月20日 著者:雨穴


あなたはここにいなくともあなたはここにいなくとも感想
5つの章からなる短編集。どれもおばあちゃんと呼ばれる存在の人が出てきて、町田そのこさんの地元と思われる北九州が出てくる話。町田そのこさんの文章はほんとにどの作品も密度が濃い。今回はいつもほど不幸な感じの話ではなかったけど、私個人の気持ちがこういうテーマを求めていないタイミングで読んでしまったため、どれもそんなにしっくりこなかった。不倫とかそういう話が多いのも、あんまり好きじゃなかった。そもそも、おばあちゃんとの関わりもそんなに無く育ったので、全体的にあまり親近感の湧かない作品でした。辛口すみません。
読了日:03月22日 著者:町田 そのこ


置かれた場所で咲きなさい置かれた場所で咲きなさい感想
有名すぎる本ですが、読んだことがなかったので、読んでみました。前半が特に心に響く言葉が多かったです。不満や後悔ばかりつい口にしたり心の中で思ったりしているので、そういう自分にいつも嫌気がさしているんですよね。今自分が置かれた場所で、どう咲いていきたいのか、改めて考えようと思いました。そしてそれには努力も必要ですよね。「不機嫌は立派な環境破壊」という言葉が印象に残りました。確かに不機嫌な人がいると伝染しますよね。常に笑顔でいるのは難しいけど、できるだけ不機嫌なのを見せないようにはしたいです。
読了日:03月23日 著者:渡辺 和子


老後とピアノ老後とピアノ感想
私もピアノ再開組でなので読んでみました。稲垣さんに共感できるところ、たくさんありました。私も数年前に稲垣さんみたいにがむしゃらに練習したんですよ。それこそ毎日何時間か。小中学生の9年間習っていたのですが、ある程度のレベルまで独学でなんとか戻ったけど、ミス無しで弾くことができなくなりましたね…。習いに行くか悩んでるうちにコロナ禍に突入して、そのままになってますが…。クラシックの難曲への憧れはいまだにありますが、それよりもジャンルこだわらずに気持ちよく弾ける曲を弾こうという考えに落ち着きました。
読了日:03月23日 著者:稲垣 えみ子


世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド感想
言ってることはよくわかるし、正しいことを言ってるんだとは思うけど、やっぱり難しいですよね…。好きなことを仕事にするのではない、って言われても、好きなことをしたいと思ってしまうのはダメなんだろうか…。好きなことは趣味でやっておけばいいのかな?大事なことと得意なことをよく考えてみようと思いました。40歳を過ぎたおばさんですが、今後の人生について考えているので読んでみました。
読了日:03月29日 著者:八木 仁平


まんがでわかる自律神経の整え方 「ゆっくり・にっこり・楽に」生きる方法まんがでわかる自律神経の整え方 「ゆっくり・にっこり・楽に」生きる方法感想
小林先生の本は先日も読みましたが、漫画でおさらいしました。漫画だとすぐ読めて、頭に入りやすいですね。この本に書いてあることをとりあえず続けてみたいと思います。生活のリズムや食生活については、そんなに大きく改善する点はないと思うので、ゆっくり動くことと、上を見ること、口角を上げる、は特に意識的にやっていこうと思います。
読了日:03月31日 著者:小林弘幸,一色美穂

読書メーター

◉3月のイチオシ作品

『レペゼン母』『夏の体温』『変な絵』です!!

『レペゼン母』に関しては、Twitterの読書アカウントでも読了ツイートへの反響が大きく、「読んでみたい」と言って買ってくれた方や借りてくれた方がいました。


むし子
むし子

以上、3月に読んだ本を紹介しました!
読んでみたいな〜と思う本はありましたか??
参考になれば嬉しいです!!

最近実は読書のしすぎのせいか、体調がかなり悪いため、読書をやめてAudibleで聴く読書をしています。

図書館で予約していた本が回ってきた時は、できるだけ読もうと思っていますが、4月からは読んだ本についての記事もあまり書けないかもしれません…。

Audibleは新刊が配信されないので、ちょっと残念…。

また、先日試しに洋楽のおすすめアルバムについての記事を書いたのですが、洋楽についてはたくさん書きたいことがあるので、そっち方面の記事は書けたら書こうかな、と思っています。

でも、ブログを書くこと自体も体調悪化の原因なのよね…。あーあー、たくさん書きたいのに(涙)

誰か代わりに書いてくれませんかー?(笑)


こんにちは、むし子です!
今日は、本のレビューはお休みして、私の好きな音楽についてのことを書きたいと思います!

読書ブログなんてやっていますが、読書にハマったのはここ1年くらいで、まだまだ初心者なんですよね。

読書にハマる前から、というか、これまでの人生でずっと好きだったものがあります。

それは、音楽です!!もうね、完全に、No Music, No Lifeなんですよね、私の人生。

音楽の中でも、高校生の時に洋楽にハマり、若い頃は狂ったように聴いていました。

今ではその熱量も落ち着いていますが、好きなアーティストの新譜などはチェックし続けています。

今日は、その中から、私が個人的に愛してやまない女性アーティストP!NK(ピンク)のニューアルバムについて、紹介したいと思います。
 

「TRUSTFALL」紹介

2023年2月17日に発売された9枚目のオリジナルアルバムです。

あ、ちなみに、もちろん9枚全部持ってますよ~ふふふ。

前作の『Hurts 2B Human』が発売されたのが2019年なので、約4年ぶりの新作となるのですが、もう4年も経ったんですねー。

コロナ禍になってからの月日ってなんだか早く感じませんか?

このアルバムは、P!nkがコロナ禍において感じた自身の感情経験を赤裸々に表現しており、「自身の音楽生活で一番の自信作かもしれない」と語る作品になったようです。



P!NKについて

P!NKって誰やねん?という方のために、解説!!

●1979年生まれ、アメリカフィラデルフィア出身の女性シンガーソングライター。二児の母。

●2000年にアルバム『Can't Take Me Home』でデビュー。 

●全世界トータル・アルバム・セールス6千万枚、グラミー賞3冠、ビルボード・ミュージック・アワード 3冠、MTV VMA 6冠という圧倒的実績を誇る。 

●これまで4曲のシングルが全米シングル・チャート1位を獲得。 

●これまで8枚のオリジナル・アルバム、1枚のベスト・アルバムをリリースし、3作で全米アルバム・チャート初登場1位を獲得。 

●2016年に映画『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』の主題歌「Just Like Fire」をリリースし、グラミー賞にノミネートされ大ヒットに。ここ日本でもiTunesポップ・ソング・チャート1位を記録。 

●2017年、MTV VMAにて最高栄誉、特別賞<マイケル・ジャクソン・ヴィデオ・ヴァンガード・アワード>受賞

●着飾らない“姉御肌”キャラクターと、等身大な歌詞、パワフルな歌で、世界中のポップス・ファンから支持され続けている、唯一無二のポップ・アイコン。引き締まった肉体を駆使した、アクロバティックなライヴ・パフォーマンスも毎度話題に。 

●アーティストとして活動しながら、二児の母、そして慈悲活動家としての活動も注目されている。 

●2017年にリリースされた7作目のオリジナル・アルバムは、全米アルバム・チャート初登場1位を獲得、プラチナ・ディスク認定、2019年のグラミー賞にて、<ベスト・ポップ・ソロ・パフォーマンス・アルバム>と、<ベスト・ポップ・ヴォーカル・アルバム>賞にノミネートされた。

●2019年4月26日(金)に2年振り8作目のオリジナル・アルバム『Hurts 2B Human』を世界同時発売し、3作連続となる全米初登場1位を獲得。 

●2019年10月に日本の人気TVドラマの主題歌に「So What」が起用。

●2019年10月にベスト盤『グレイテスト・ヒッツ… ソー・ファー 2019!!!』をリリース



全世界で超有名なアーティスト&圧倒的実績の持ち主なのに、日本ではぱっとしないのが残念…。

とにかく、パワフルな姐さん!っていう感じの女性です。

そして、身体能力がものすごく高いところが唯一無二ですね。体操選手並みのすごさなんですよ。

高い所から吊るされた状態で、しかもぐるぐる回りながら生歌を披露するという、普通の人には考えられないようなパフォーマンスもありました。

そんなアーティストいませんよね…。
 

「TRUSTFALL」の意味

このアルバムのタイトルの「Trustfall」という単語ですが、この単語自体は「後ろ向きに倒れて、背後の人に受け止めてもらうという、子どもたちがよくやる遊びのような行為」という意味を持っています。

それに加えて、それぞれの頭文字に、

T…Truth(真実)
R…Reflection(反映)
U…Uncertainty(不確実性)
S…Security(安全)
T…Terror(恐怖)
F…Faith(信念)
A…Acceptance/Audacity(受容/大胆さ)
L…Letting go(解放)
L…Love(愛)

という意味を持たせているそうで、P!nkの娘さんがこの言葉遊びのアイデアを出したらしいですよ〜。
 


感想

最高!!大好き!!
毎日聴いてる!!

このアルバム、ほんと最高ですよ!!いい!!

P!nkのアルバム、全部持ってますけど、このアルバム、めちゃくちゃいいです!!

好きなアーティストのアルバムでも、たいていの場合、数曲は好きだけど、あんまり好きじゃない曲がけっこうあるなぁーっていうことが多いですよね。

P!nkの今までのアルバムもそういうパターンがけっこう多かったんですけど、このアルバムはほぼ全曲好きですね〜。

さすが、本人が自信作というだけあります。

収録曲のテイストもバラエティ豊かで、いろんな曲が楽しめます。

前作の『Hurts 2B Human』が発売されたのが2019年で、その後全世界が新型コロナウイルスのパンデミックに襲われたわけですが、P!nkにとってもコロナ禍は大変なものであったようです。

彼女自身も新型コロナウイルスにかかり、長男のジェイムソン君もかかってしまい、症状がかなり重かったようです。

ちなみに、コロナウイルス検査を全員が受けることが出来ない状況に対し政府を批判しており、医療従事者であった母ジュディが18年勤務していたテンプル大学病院基金と、ロサンゼルス市が設立したコロナウイルス緊急基金に関し、50万ドル(約5420万円)の寄付を行ったことも、話題になりました。さすが太っ腹姐さん!

そして、その後最愛の父を癌で失ったこともあり、この作品にはそういった哀しい出来事と向き合ったことも反映されています。

とはいえ、このアルバムで訴えていることは、哀しいとか苦しいとかの気持ちというわけではなくて、そんな辛い状況の中でも、人を信用することや、怖がることばかりじゃなくて前向きに楽しく生きよう!みたいなポジティブな気持ちを歌っている曲が多いように感じます。

だから、聴いていると、明るい気持ちや優しい気持ちになる曲が多いです。

もちろん、私は英語のネイティブではないので、聴いただけでは完璧に歌詞を理解できるわけではないんですよね。

だけど、曲の感じからやっぱり伝わってくるものがありますよね。今までのアルバムよりも今回は明るい曲が多い印象です。

音楽が好きな人って、歌詞を重要視する人も多いと思いますが、私は完全にメロディーと歌唱力重視なので、正直歌詞はあまり重要視しません。(もちろん歌詞はちゃんと理解しようとはします。)

このアルバムはけっこうメロディーが好みの曲も多いし、P!nkの歌唱力も充分堪能できるものになっていると思います。

また、毎回豪華メンバーとのコラボも注目ですが、今回も3組のアーティストとコラボした曲があります。

今回は、フォークバンドやスウェーデンの姉妹デュオ、カントリー歌手とのコラボ曲があります。

すみません、コラボした方たちのことはあまり知らないのですが…、毎回いろんなアーティストとコラボできてすごいなぁーって思っています。

彼女からいつもアプローチしているのかはわかりませんが、彼女と歌いたい!って思う人もきっと多いんだろうな、と思います。

P!nk自身もいろんなジャンルの曲を歌いこなせるのはもちろんですが、どんなジャンルのアーティストとコラボしても、主張しすぎることもなく、上手く溶け込む感じでいいなぁって思います。

 

おすすめナンバー

特にお気に入りの曲を紹介!!
正直、全曲おすすめだけどね(笑)

#1「When I Get There」…これ、個人的に大好きです!亡くなったお父さんに対して語りかけている曲で、ピアノ伴奏だけのシンプルな曲ですが、それが伝えたいことを際立たせているように感じます。イントロのピアノから泣けます。PVもお父さんが出てきて、P!nkの幼少時代のホームビデオが流れるんですけど、最初観た時は感動で涙が出ましたよ…。

#2「Trustfall」…アルバムのタイトルトラックですが、これも個人的に大好きです。最初に聴いた時に、P!nkらしい曲来たー!って思いました。こういうポップだけど力強い曲が本当に彼女らしいし、歌詞の内容もあわせて、タイトルトラックにふさわしい曲だなって思います。歌うとなると、ちょっと高音のところがキツい(笑)

#3「Turbulence」…「どんな時でも私がそばにいるよ〜」的な内容の曲だけあって、優しい気持ちになる曲ですね。これも個人的に大好き。メロディーもきれい。

#5「Kids In Love feat. First Aid Kit」…First Aid Kitというスウェーデンの姉妹デュオとのコラボ曲ですが、今回のコラボ曲の中ではこれが一番好きです。ちょっとカントリー風な落ち着いた曲調で、ハーモニーがきれいで癒されます。

#6「Never Gonna Not Dance Again」… アルバム発売前に出された先行シングルですが、これは文句なく楽しいノリノリソングですね。普段はあんまりこういう曲は好きじゃないんですけど、これはなんか好き。我が娘もこの曲が大好きです。

#7「Runaway」…80年代のポップロックのような感じの曲。 これもノリノリですね。#9の「Hate Me」も似たようなノリノリロックですが、私はこっちの方が好き。

#11「Feel Something」…このアルバムでは目立たない曲だと思うけど、個人的になんだか好きな曲。メロディーは穏やかで癒し系だけど、歌詞が少し早口で詰まっていて、力強さのようなものを感じる曲です。

アルバムの半分の曲がおすすめになってしまいましたが、それほどこのアルバムが素晴らしいっていうことですねっ!!

あんまり好きじゃない曲も正直ありますが、どの曲かは伏せておきます…。
 

P!NKが好きという人におすすめのアーティスト

P!nkが好きな人におすすめのアーティストを紹介!!

P!nkが好きだという人におすすめしたいアーティストを紹介したいと思います。

たぶんある程度洋楽を聴く人なら知ってると思うけど、ズバリKelly Clarkson(ケリー・クラークソン)ですね!!

「アメリカンアイドル」というオーディション番組の初代優勝者です。

初代優勝者にして、この番組から出てきたアーティストとして、最も活躍しているアーティストではないでしょうか。

つい先日、P!nkがケリーがホストを務める番組にゲスト出演したんですよ。

その時の映像を観たんですが、二人でP!nkの曲を5曲くらい、アコースティックで少しずつデュエットしてたんですね。

もうこれが素晴らしすぎで、私泣きましたよ。何でこんなに二人とも歌上手いねん!何なんこれ〜?って感動ものでした。

Kelly Clarksonも私はもうずっと前からファンなんですけど、二人に共通するのは、とにかく力強い歌声の持ち主ってことですね。張りのある高音とか最高。

私、個人的にあまり可愛い感じの声には興味がなくて、とにかくパワフルな感じの女性アーティストが大好きなんです。

そして、Kelly Clarksonも個人的にP!nkの大ファンなんですよね。よくカバーとかしてるんです。

あー、この二人でアルバムとか出してくれないかなぁー。

もう聴いたことある方が多いかもしれないけど、ぜひぜひKelly Clarksonも聴いてみてください!!


まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!

初めての洋楽についての記事ということで、大好きなP!nkというアーティストのアルバムについて語らせていただきました。

生まれ変わったらP!nkになりたい、ってくらい好きなんですよ。こういうカッコいい女性、大好き。

あー、日本に来ないのが残念すぎます…(涙)

あのアクロバティックなライブパフォーマンスが観れないのが本当に残念。

アメリカではもちろん大スターですが、イギリスとかオーストラリアとかでもすごい人気で、ツアーをやってるんですよね。

日本にはなかなか来ない…。もう一生来てくれないのかな…。

日本ではあんまり洋楽自体聴く人もいないし、こういうパワフルな女性アーティストはあんまり人気出ないですよね。

こうなったら死ぬまでにアメリカかどこかにライブ参戦しに行くしかないですね。

ということで、今後は気が向いた時に、おすすめの洋楽についても書いていきたいと思いますので、皆さまよろしくお願いします!!

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