こんにちは、むし子です!

5月に読んだ本をまとめます!

読書メーターというアプリを利用していて、1ヶ月に読んだ本をまとめる機能があるので、そちらを利用しています。
Twitterでも読み終わった時の感想を投稿していますが、それよりも読書メーターに書く感想の方が率直なものが多いと思います。

  5月の読書メーター
読んだ本の数:23
読んだページ数:7029


変な家変な家感想
皆さんの感想でよく見かけますが、やっぱり後半の展開が急すぎるというか、雑かなという印象がありました。間取りから推理するという所はすごく面白かったんですけど、後半はちょっと現実離れした話になってしまったような感じがしました。とは言え、面白くないわけではなくて、一気読みしてしまうほどの面白さはありました。第3弾はあるのでしょうか。期待したいです。
読了日:05月01日 著者:雨穴
 

デフ・ヴォイスデフ・ヴォイス感想
けっこう前から読みたいと思っていた作品。「ろう者」「聴者」「聴覚障害者」などの言葉の表現が意味することや、手話にも種類があること、ろう者の間でも対立があること、「コーダ」と呼ばれる立場の人たちの苦悩など、この作品には私の知らないことがたくさん書かれていました。知らない世界を知ることができるというのが、読書の面白さの一つだと思うのですが、この作品はまさにそれを実感できる作品でした。さらに、ミステリーとしても充分楽しむことができて、また素敵な作品に出会えてよかったと思いました。シリーズ作品全て読みたいです。
読了日:05月08日 著者:丸山 正樹
 

コーヒーが冷めないうちにコーヒーが冷めないうちに感想
Audibleにて。Audibleで聴いたからか、途中までは単調な感じがして、物語にあまり入り込めなかったのですが、聴いているうちにだんだん面白く感じるようになりました。「泣ける」という評価の通り、ほろっとするところはありましたが、やっぱり現実味のない物語が苦手だからでしょうか…。期待したよりもはまらなかったです…。映画化されているようで、映画で観た方が面白そうかな、と思いました。
読了日:05月08日 著者:川口俊和

鎌倉うずまき案内所鎌倉うずまき案内所感想
平成の始まりから終わりまでの鎌倉を舞台にした6人の物語。やっぱり青山美智子さん好きです、大好きです。登場人物がどこかでつながってて、最後まで読むと最初に戻りたくなる、っていうザ青山作品の連作短編集です。毎回同じような感じとも言えるんですが、どの作品を読んでも飽きないし、どれも大好きなのは何ででしょう(笑)どの作品も名言が多いですしね〜。神様当番の神様もだけど、今回の双子のおじいさんも可愛くていいキャラだし。ギャグとかダジャレのセンスもいいですよね〜。青山作品、あと一つでコンプリートです!
読了日:05月09日 著者:青山 美智子
 

君の名前の横顔君の名前の横顔感想
「読者による文学賞」に選ばれていて、読もうと思っていた作品。ちょっと思ってたのと違ったし、ちょっと難しかった(汗)SFというかファンタジーが苦手なのもありますが…。この作品、ジャンルでいうと何ていうジャンルなんでしょう。いろいろと難しい作品だと思いました。感想も何て書いたらいいのかわからない感じです…。「子供の名前に願いを込めることに抵抗があった」という親の思いが書かれていましたが、私は子供の名前に願いを込めてしまいましたね…。何ていうか、好きな人にはすごくハマる作品だと思います。
読了日:05月09日 著者:河野裕
 

犬がいた季節犬がいた季節感想
いやぁー、めちゃくちゃよかった!これ、今40〜50代くらいの人が読んだら、かなり刺さるんじゃないかな。高校生くらいの歳のいろんな感情が絶妙に描かれていて、胸が苦しくなったり切なくなったりしました。第1話からなんだか泣けてきてしまって、その後も何度も泣ける場面が多くて、最後は爽やかな涙がまた出て。一般的にはどうかわからないけど、私は高校時代がめちゃくちゃ楽しかったから、やっぱり懐かしく思い出しちゃいました。若い頃の思い出にいつまでもしがみついてるおばさんです(笑)犬のコーシローの存在がまた最高でした!
読了日:05月11日 著者:伊吹 有喜
 

ミシンと金魚ミシンと金魚感想
話題になっていた作品なので読んでみました。芥川賞寄りの作品なので、苦手かも…と思いつつ最初は読んでいました。正直、苦手意識は最後まで抜けることはなかったのですが…それでもカケイさんワールドに完全にハマり、最後にはじーんとして泣いてしまいました。軽快でユーモラスな語りからは想像できないような凄絶な人生を送ってきたんだなぁ、カケイさんは。女の子をトイレで産み落とした辺りからは一気に話にのめり込みました。評価が高いのも納得の作品でした。
読了日:05月11日 著者:永井 みみ
 

猫のお告げは樹の下で猫のお告げは樹の下で感想
これで青山美智子さんの作品コンプリートです!(詩集を除き)この作品もよかった!7つの話どれもよかったけど、「タネマキ」のおじいさんとお嫁さんの話、こんな素敵な関係の義父と嫁って世の中にいるの⁈って、軽く衝撃を受けました。私も隣に義父が住んでいて近い関係ですが、こんなん絶対無理無理〜って思いました(笑)あとは、「お探し物は〜」のさゆりさんと、「木曜日にはココアを」のあの人たちが出てきて嬉しくなりました。青山さんの作品は、一つの作品の中のつながりを探すのも楽しいけど、作品と作品のつながりを探すのも楽しい。
読了日:05月13日 著者:青山 美智子
 

龍の耳を君に (デフ・ヴォイス新章)龍の耳を君に (デフ・ヴォイス新章)感想
デフ・ヴォイスシリーズ2作目。1作目を読んだばかりだったので、登場人物や荒井の過去などをしっかり記憶したまま読めたので、理解しやすかった。緘黙症については少し知っているくらいだったので、前作同様、知らないことをたくさん知ることができました。聾という字の成り立ちについても印象深かったです。英知がどう成長していくのか気になります。美和が優しくて明るい子なので、読んでいて微笑ましく感じるし、荒井とみゆきの今後も気になりますね〜。デフ・ヴォイスって読書メーターで注目されたんですね、なんかすごい。
読了日:05月13日 著者:丸山 正樹
 

法廷遊戯法廷遊戯感想
前から読みたいと思っていた作品で、映画化されるということを知り、さらに興味を持ちました。展開が気になり、一気読みでした。著者が弁護士ということで、法律や裁判について細かく記述はさすがです。若干難しく感じる部分もありましたが、読者にもわかりやすく書いてあると思います。最後に真相がわかっても、何となくスッキリしない感じが残りました。
読了日:05月15日 著者:五十嵐 律人
 

流感想
『宝島』や『熱源』のような感じの作品なのかと思い、以前から読みたいと思っていた作品。直木賞の選考でも満場一致で選ばれたとのことで、期待しすぎたのかもしれません。個人的な好みの問題ですが、私はもう少し史実に基づいた作品の方が好きなのかも。台湾の土地のにおいがしてくるような泥くささや、スケールの大きい感じは好きなのですが、ちょっと冗長だな…と感じる部分も正直ありました。ミステリー要素もあって、面白くなかったわけではないですが…。Gが大の苦手なので、Gの描写もキツかったです…。読むのをやめようかと思いました笑
読了日:05月16日 著者:東山 彰良
 

イクサガミ 天 (講談社文庫)イクサガミ 天 (講談社文庫)感想
Audibleにて。続編が出たようで、Twitterにたくさん情報が流れてきたので、聴いてみました。あんまりこういうジャンルには興味がなかったのですが、聴き始めると面白くて一気聴きでした。キャラもみんな立ってていいですよね。Audibleだと、「こどく」とか人物名などが、どういう漢字を書くのかわからなかったので、紙で読んだ方がよかったかなと思いました。続編の「地」は近いうちに読んでしまうと思います(笑)でも、その後また続編が出るまで待たないといけないですよねぇ。三部作全て出てから読めばよかったかな(笑)
読了日:05月19日 著者:今村 翔吾
 

その扉をたたく音その扉をたたく音感想
「あと少し、もう少し」のスピンオフだと知らずに読んでしまった!手元にあと少し〜はあるのに!瀬尾まいこさんの作品はほんとハズレなしですね。瀬尾さん、音楽好きなのかな。特に合唱曲が好きみたいですが、私も合唱曲が大好きなので嬉しい。しかも今回はグリーンデイが出てきた!音楽が題材になってるだけで、テンション上がります(笑)って音楽の話は置いといて…宮路くんと水木さんや本庄さんとのやり取りがすごくよかった。親子や家族じゃないからこその関係のような感じで。水木さんの手紙もよかった。渡部くんとの関係も素敵だなぁ。
読了日:05月19日 著者:瀬尾 まいこ
 

二人の嘘二人の嘘感想
面白くなかったわけではないんだけど、展開が読めてしまうところが残念でした。プロローグの内容と最後の章が「悲劇」なので、大体どうなるかは想像がついてしまいますよね…。最後まで一気読みではあったんですけどね。この作品の切ない雰囲気は好きです。
読了日:05月20日 著者:一雫 ライオン
 

慟哭は聴こえない (デフ・ヴォイス)慟哭は聴こえない (デフ・ヴォイス)感想
シリーズ1作目、2作目と最近読んだので、記憶が新しいうちに全部読みたいと思い、今作を読みましたが、今のところこれが1番よかった。どの話もそれぞれ心を揺さぶられるものがありました。どの話もやるせないですよね…。ろう者の人たちが日常生活でどんなことに不便を感じているのかとか、どんなことを感じながら生活しているのかとか、全く知らないことばかりで、自分が恥ずかしくなります。登場人物の成長も見られて、みんな応援したくなる人ばっかりだし、何森刑事もいいキャラだし、4作目はもちろんだけどスピンオフ作品も読みます!
読了日:05月21日 著者:丸山 正樹
 

わたしのいないテーブルで: デフ・ヴォイスわたしのいないテーブルで: デフ・ヴォイス感想
3作目がすごくよかったけど、この4作目もまたまたすごくよかった。感動という言葉とはちょっと違うけど、心の奥深くが揺さぶられるような感覚になります。「ディナーテーブル症候群」というのは初めて知りましたが、そんなろう者の人たちがたくさんいるのかと思うと、本当に悲しい…。ろう者に限らず、家族であっても心を通わせるのは難しいこともあるけど、意思の疎通すらできないなんて…。私なら、我が子と会話できないなんて絶対嫌だから、絶対に手話を学ぼうとすると思うんだけど…。荒井の家族の今後がもっと読みたいので、続編希望です!
読了日:05月22日 著者:丸山 正樹
 

あと少し、もう少し (新潮文庫)あと少し、もう少し (新潮文庫)感想
「その扉をたたく音」を先に読んでしまいましたが、それはそれで渡部くんの中学時代を知れて面白かったです。解説の三浦しをんさんが書いているように、語り手を変えて同じ場面が繰り返し描写されていく、という手法がとてもよかった。主人公6人の考えや心情が細やかに描かれていて、それぞれに共感しながら読みました。読みながらどんどん胸が熱くなり、最後の方は静かに涙が流れました。顧問の上原先生がまた素敵だなぁ。青春時代にこれだけ何かに打ち込めるのって、素晴らしいなぁ。青春ものの小説が好きなことに最近気付きました(笑)
読了日:05月25日 著者:瀬尾 まいこ
 

温室デイズ (角川文庫)温室デイズ (角川文庫)感想
瀬尾まいこさんの作品は、今までに読んだ作品どれもが優しくて温かい感じのものばっかりだったけど、これは違っていてちょっとびっくりしました。私は幸い学級崩壊したクラスに属したこともないし、ひどいいじめに関わったこともないのですが…もしそんな状況下に自分がいたら、きっと毎日が辛くて仕方なかっただろうな…と想像しました。我が子たちにもできればそんな辛さを経験してほしくないって思いました。中学が温室みたいなもんだとは、私は思わないですね。そりゃ社会に出たら大変だけど、中学も同じくらい厳しいですよね。
読了日:05月25日 著者:瀬尾 まいこ
 

サクリファイス (新潮文庫)サクリファイス (新潮文庫)感想
初読み作家さん。ロードレースのことは全く知らないので、興味深く読みましたが、レビューを見ると、詳しい方の間では評価が分かれている感じですね。なかなか普通のスポーツとは違う難しさのあるスポーツですね。途中から不穏な空気が流れ始めてミステリ色が出てきた辺りから、面白くなってきましたね。主人公やチームのメンバーには好感が持てましたが、香乃と袴田がすごく嫌いなので、なんだかモヤモヤして終わりました(笑)でも、スポーツ×ミステリというのは初めて読んだジャンルで、とても面白かったので、続編も読んでみようかと思います。
読了日:05月27日 著者:近藤 史恵
 

刑事何森 孤高の相貌刑事何森 孤高の相貌感想
デフ・ヴォイスシリーズを立て続けに4作品読んでからのこちらです。何森刑事みたいなキャラ、みんな好きよね、カッコいいよね(笑)デフ・ヴォイスシリーズも読み応え抜群だけど、今作もまたよかった。3編どれも好きですが、「ロスト」は切ないですね…。「ロク」の妹を想う気持ちも、何森の哀しい過去も、桐子視点で語られる心情も、どれも切なかった。「灰色でなく」では「供述弱者」について書かれており、また知らない世界を教えてもらえました。来月スピンオフ第二弾が出るようで、またまた楽しみです!デフ・ヴォイス5作目も出ないかな〜。
読了日:05月28日 著者:丸山 正樹
 

君が夏を走らせる君が夏を走らせる感想
『あと少し〜』を読んですぐに借りました。不良の大田くん、やっぱりいい子ですね。鈴香がまた可愛すぎ!子育てしたことのある人が読むと、きっと刺さる作品ですね。子育てあるあるみたいなのがたくさん出てきて、私も我が子が小さかった時のことを思い出しながら読みました。大田くんと鈴香の1ヶ月が何事もなく過ぎて安心しました。熱出したりしないかな…とか、コンロの火に手を突っ込まないかな…とか、滑り台から落ちないかな…とか、余計な心配ばかりして読んでしまいました。
読了日:05月28日 著者:瀬尾 まいこ
 

優しい音楽<新装版> (双葉文庫)優しい音楽<新装版> (双葉文庫)感想
瀬尾さんらしい3つの物語でしたが、価値観の凝り固まったおばさんにはなかなか厳しいものがありました…。特に「タイムラグ」は嫌ですねぇ。不倫ものは嫌です…。「優しい音楽」はアリですが、ティアーズインヘヴンなんて、息子を失った家族が涙なくしては歌えないよー?って変なとこツッコミたくなりました。最後の話が一番好きだけど、これもやっぱり知らないおじさん連れてこられたら嫌ですねぇ。って、文句ばっかり言いましたが、やっぱり瀬尾さん、うまいんでしょうね〜。嫌でもほっこりしたり、じーんとしてしまうんですよね。参った。
読了日:05月29日 著者:瀬尾 まいこ
 

7.5グラムの奇跡7.5グラムの奇跡感想
視能訓練士の話。こういう専門的な職業や仕事についての本、好きです。私は小学生の頃から強度近視なので、眼科には馴染みがあるし、子供2人にも近視が遺伝してしまい、眼科に行く機会が多いです。北見眼科医院みたいな眼科があったら通いたいなぁ。先生もスタッフもみんないい人ばかり。5つの話、どれも印象的でしたが、第1話の女の子の話から泣いてしまった。全体を通して緑内障について書かれていて、身内に緑内障の人がいるし、私も予備軍なので、ちゃんと検査に行かなきゃって思いました。読書とスマホも程々に、目を大事にしなきゃ。
読了日:05月30日 著者:砥上 裕將


5月のおすすめ作品をピックアップ!

1位は…伊吹有喜さんの『犬がいた季節』です!! Audibleで聴いたから、より感情移入したのかもしれませんが…。 こういう青春物語、もっと読んでいきたいかも。

 2位は…丸山正樹さんの『デフ・ヴォイス』シリーズ!!
シリーズでまとめるのはずるいかもしれないけど、どれもよかったですね〜。
全然知らない世界を教えてくれるというのは、読書の醍醐味ですね〜。
今月、何森刑事のスピンオフ作品の新刊が出るんですよ!楽しみです!
丸山正樹さんの作品は、デフ・ヴォイスシリーズ以外も良さそうなものがたくさんあるので、読んでいこうと思っています。

 3位は…今村翔吾さんの『イクサガミ天』!! あんまりこういうの読まないんですけど、文句なしに誰が読んでも面白いと感じる作品じゃないでしょうか。
コミック化されているみたいですが、子供も好きそうですよね。
『イクサガミ地』が出たばっかりで、Twitterを毎日賑わせていますが、私も近いうちに読めれば、と思っています!
 
今月は瀬尾まいこさんの作品をたくさん読みました。
今月読んだ中では『君が夏を走らせる』が一番好きでした。
そのうちコンプリートしたいと思っている作家さんなので、コツコツ読んでいこうと思っています。
 
今月は読書疲れがマシだったのでたくさん読めましたが、調子に乗るとまたハイペースになってしまうので、もう少しゆっくりペースを心がけていかなきゃダメですね。  
ちなみに、ブログの方はというと…、すっかりお休みモードになってしまっています(汗)
PV数もそれに比例して、徐々に落ちてきてしまっています。
やっぱりブログを書くのは目が疲れすぎるんですよね…。
砥上裕將さんの『7.5グラムの奇跡』を読んで改めて感じましたが…もう少し目を大事にしないといけないと思いますし…。
今後続けていけるか怪しくなってきました…。
こんなはずなら、無料ブログにしておけばよかったか(笑)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!