
こんにちは、むし子です!
1月に読んだ本をまとめます!
読書メーターというアプリを使って、読んだ本を管理しているのですが、月ごとにブログにまとめることのできる機能があることに、今さら気付きました…。
めちゃくちゃ便利やん!
ただ、ネタバレありの率直な感想を書いているので、ネタバレしそうな箇所は消去して掲載したいと思います。
字数制限もあるので、ブログに書くよりもけっこうくだけた感じで書いているので、その点はご理解ください。
「この作品は合わなかった」とか「これはあまり響かなかった」などと書いてしまってるので、不快な気持ちにさせてしまったら、すみません…。
ブログを書いた作品には記事を貼ってますので、そちらもよろしければご覧ください。
1月の読書メーター
読んだ本の数:23
読んだページ数:7964
名探偵のいけにえ: 人民教会殺人事件の感想
これ、実際にあった事件に絡めて書いてるんですね!すごいですね。Twitterやミステリランキングなどでかなり見かけてて、ずっと気になってた作品ですが、皆さんがすごいって言う理由がわかりました。確かにすごい。多重解決推理というものを初めて読んだと思うのですが、こんなのよく思いつくなぁ〜。作家さんの頭の中、どうなってんのよ、って感じでした。最後の最後まで気が抜けない展開で一気読みでしたね。ただ、トリックが分かりにくい部分があり、頭の中が混乱する所がありました…。それと、げ○って言葉が出てきすぎ(笑)
読了日:01月02日 著者:白井 智之
事件は終わったの感想
面白かったです!地下鉄で起きた無差別殺傷事件に居合わせてしまった人たちの話ですが、なかなか考えさせる話でした。引きこもりになってしまったり、PTSDで苦しんだり…。こういうことは実際にもたくさんあるんだろうな…。「事件は終わった」というタイトルですが、彼らにとっては、事件は終わってないんですよね…。どの章もよかったですが、最終章が1番好きです。ちょっと切ない終わり方がよかったです。ホラーっぽかったり、叙述トリックっぽかったり、いろいろ楽しめる一冊でした。
読了日:01月03日 著者:降田 天
地図と拳の感想
蒼穹の昴シリーズの大ファンなので、あんな感じかな?と期待して読みました。この作品もよかったです。歴史×SFみたいに書かれてて、孫悟空と名乗る人物が出てきたりはするけど、そんなにSF感はなくてよかった(笑)戦争がもちろんテーマではあるけど、地政学とか建築学とか、いろんな面で勉強になることがあり、哲学書っぽい感じもしました。「地図と拳」という細川の演説が一番印象に残りました。地図について考えたこともなかったので、なんだか関心してしまいました。小川哲さん「君のクイズ」もすごかったし、要注目作家さんだなー。
読了日:01月05日 著者:小川 哲

推し、燃ゆの感想
読み始めたらすぐ読み終わりました。こういうのが純文学っていうんですか?文章がまどろっこしくて、すごく読みにくかったですが…。これが美しい文章と言うなら、合わないのかな…。私も大学生の頃、この主人公と同じくらい「推し活」してたので、気持ちはほんとによくわかりました。人生捧げてるくらいの存在だったので。社会人になって、時間がなくなって、落ち着きましたけど。この主人公はこの後どうなるのかな。あやふやなまま終わった部分もあり、なんとなくスッキリしないですね…。家族ももう少し何か考えたら?とも思います。
読了日:01月07日 著者:宇佐見りん
逆転美人 (双葉文庫 ふ 31-03)の感想
Twitterですごいって言ってる人がたくさんいるので、読んでみましたが、確かにいろんな意味ですごいですね!物語に対する推理が当たった所はあったのですが、それだけじゃなかったですね〜。確かに紙の本じゃないとできないですね〜。これ、書くの大変だったんじゃないのかな。個人的には「方舟」や「名探偵のいけにえ」よりも好きかもしれない。
読了日:01月08日 著者:藤崎 翔
うさぎの町の殺人の感想
amazonレビューとかいろんな口コミを見ると、評価があまり良くないみたいですが、私は楽しく読めました。ちょっと人が死に過ぎで、さすがにこんな町ないだろ〜とは思いましたけどね。犯人も皆さんと同じく、予想はついてしまいましたが、最後のどんでん返しまでは読めませんでした。ちょっと詰め込み過ぎな印象はありますが、最初から最後まで、一気読みでした。公安って、いろんな小説で読むと、とんでもない闇組織みたいに書かれてるけど、本当にそうなんでしょうか?怖い…。
読了日:01月09日 著者:周木 律
紙の梟 ハーシュソサエティの感想
これはなかなか難しくて考えさせられる内容でしたね。「人ひとりを殺したら死刑になる世界の物語」ですが、5つの物語全て、違う視点から死刑について書かれていて、それぞれ印象深い内容でした。一番印象に残ったのは「レミングの群れ」で、田中一朗の正体は読めたのでびっくりはしませんでしたが、話としてはけっこう衝撃的な内容でした。一人の男子中学生がいじめによって自殺したことを発端に、こうも恐ろしい展開になってしまうのか…という恐怖を感じました。死刑に賛成か否定か、たぶん一生答えは出せないだろうと思う。
読了日:01月10日 著者:貫井 徳郎

贋物霊媒師 櫛備十三のうろんな除霊譚 (PHP文芸文庫)の感想
初読み作家さんで、Twitterのキャンペーンで当選した本です。サクサク読めて一気読みでした!これ、絶対続編ありますよね⁈(笑)ホラーはあんまり興味ないので心配だったんですが、ホラー色はあんまり強くなくて、どんでん返しアリのミステリーという感じで、面白かったです。予想外に感動するストーリーもあり、ホロっとするところもありました。主人公のインチキ霊媒師と助手のコンビもすごく好感が持てました。謎に包まれたことがいくつかあるので、続編があると信じて待ちたいと思います。
読了日:01月13日 著者:阿泉 来堂
汝、星のごとくの感想
絶賛されてるレビューがあまりに多くて、めちゃくちゃ期待して読みましたが…私にはあまり響くものがなかったです…。私がとやかく言うことじゃないですが、あまりに身勝手な登場人物が多くて…。私の器が小さいのか、考え方が堅くて古くさいのかな。「流浪の月」とか「わたしの美しい庭」はけっこう好きだったんですけどね…。どちらかと言うと、若い世代の方向けの印象です。
読了日:01月14日 著者:凪良 ゆう
アノニマス・コールの感想
薬丸作品コンプリートを目指して、未読だったこの作品を読みました。作家10周年記念作品だそうで、スリルがあって先が気になって一気読みでした。だけど、やっぱり薬丸さんはもっと社会派ミステリー的な作品の方が好きですね。読後、うーんっていろいろ考えさせられるようなテーマの作品の方が好みです。この作品は完全にエンタメ重視でした。主人公の朝倉を始め、岸谷や戸田といった登場人物はキャラが立ってて、よかったです。派手なアクションありで、ハードボイルドものとも言えますね。ドラマのマイファミリーをちょっと思い出しました(笑)
読了日:01月15日 著者:薬丸 岳
天使のナイフ (講談社文庫)の感想
2〜3年ぶりに再読。これを読んで薬丸さんにハマったんですが、記憶が薄れてきてるので、読みました。内容はなんとなく覚えてたけど、それでもめちゃくちゃおもしろかったです!この作品、好きですねー。薬丸さんの文章、やっぱり読みやすいなぁ。これがデビュー作だもんなぁ。あとがきの高野和明さんの書評も素敵です。ちょっと余韻に浸ってます(笑)この作品に出会えて、薬丸さんという作家さんに出会えて、よかったなぁって感慨深くもなりました…。「刑事のまなざし」シリーズも記憶が薄れてるので、そちらも少しずつ再読したいです。
読了日:01月15日 著者:薬丸 岳
刑事のまなざし (講談社文庫)の感想
7つの物語から成る連作短編集。2年前くらいに読んだのを再読しました。 薬丸岳さんのファンなので、贔屓目もあるかもしれませんが、やっぱり短編でもおもしろいですね。どの話も個性があって、社会の問題をテーマにしていて、どんでん返しもありで、読み応えがありました。そして、主人公の刑事である夏目信人がまたいいんですよね。ドラマでは椎名桔平さんが演じたんですね。私のイメージでは堺雅人さんの方が近いかな(笑)特に印象に残ったのは「ハートレス」「オムライス」「刑事のまなざし」です。続編も再読しようと思います。
読了日:01月16日 著者:薬丸 岳
教誨の感想
またまたこれは重い作品ですね…。良かったのですが、いろんな作品と内容的にかぶってる点が多くて、そこまで響いてこなかったかな…。これは私の読んでる本が毒親と負の連鎖に関する作品が多すぎるせいなのですが…。この作品の登場人物の言葉「約束は守ったよ、褒めて」が何かに似てると思ったら、薬丸岳さんの『罪の境界』の人物が「約束は守った、伝えてほしい」と言うところに似てるし、早見和真さんの『八月の母』『イノセント・デイズ』に似てるところがある気もしました。それから、田舎の閉塞感について書かれてる作品も多いですね…。
読了日:01月18日 著者:柚月 裕子

この世の喜びよの感想
図書館から回ってきたタイミングで、芥川賞受賞のニュース!ということで、さっそく読んでみました。前に芥川賞受賞作を読んだ時にも思ったのですが、私には純文学はまだ早いのかな…(笑)難解じゃないですか?でも、この作品が好きっていう方、けっこう見かけるから、やっぱり私の読解力が足りないんだろうな…。それか好みの問題なんでしょうか。他の芥川賞関連の作品も読んでみて、純文学を読むのを断念するか決めたいと思います…。
読了日:01月20日 著者:井戸川 射子
ジャクソンひとりの感想
「この世の喜びよ」よりはなんとか理解して読むことができたし、それなりに面白さも感じました。他の方のレビューを見て気付いたのですが、タイトルは「ジャクソン5」にかけてるんでしょうかね?それはそうと…なかなか刺激の強い内容を風刺の効いた文章で表していて、けっこう好きかもしれないです。ちょっとミステリー的な要素があったからかな。ただ、最後の展開がよくわからなかったんですが…誰か解説して下さい(笑)ブラックミックスの方たちの感じていることがリアルに伝わってくるような文章は、どこか爽快で気持ちよかったです。
読了日:01月21日 著者:安堂 ホセ
ブレイクニュースの感想
薬丸作品にしてはイマイチ…みたいなレビューをけっこう見かけたので心配でしたが、私はけっこう好きでした!8050問題や、パパ活、ヘイトスピーチといった社会問題に焦点を当てた短編集ですが、どれも読み応えがありました。SNSの危険性も改めて感じました。野依美鈴の正体や、ブレイクニュースをやる目的なども気になりつつ、最後まで楽しめました。真柄の存在がちょっと中途半端だったかな…という感じはしましたが、全体的には満足の作品です。最後の展開が物足りないというレビューもありますが、私はこの終わり方、好きです。
読了日:01月22日 著者:薬丸 岳
しろがねの葉の感想
これは直木賞受賞も納得の作品ですね。良かったです。読み終わってからの余韻もすごい…。登場人物や情景が頭の中で映像化されるような文章に圧倒されました。ウメとウメと関わる男たちの過酷な人生が、文章からビシビシ伝わってくるような感じがしました。気が強くて男勝りだけど、やっぱり女らしい所もあるウメに、女性として共感もしました。読み終わって「生きる理」という言葉がなぜだか頭から離れません。
読了日:01月23日 著者:千早 茜

此の世の果ての殺人の感想
面白いと言ってる人が多かったんですが、ちょっと期待しすぎたかな…。正義感の強い人好きだから、イサガワ先生のキャラは嫌いじゃないんだけど…ちょっと過激すぎかな…。それと私はやっぱり現実味があまり無い話が苦手なんだな…。特殊設定なら、屍人荘の殺人とかの方が好きですね…。ちょっと後半が尻すぼみだった感じがします。犯人とその動機が微妙です。それに江戸川乱歩賞をデビュー作で獲ったと言えば、大好きな薬丸岳さんの「天使のナイフ」があるけど、つい最近再読したのもあって、それと比べちゃうとな…とか思ってしまいました。
読了日:01月26日 著者:荒木 あかね
神の子 上
読了日:01月27日 著者:薬丸 岳神の子 下の感想
上下巻、すごい勢いで読んでしまったので、下巻だけに感想書きます。下巻が尻すぼみだっていうレビューが多いように見受けられましたが、私は最後まで楽しく読めました。先が気になって、ページを捲る手が止まりませんでした。読んでしまえば、本の分厚さも忘れるくらい。薬丸さんの作品は考えさせられるものが多いけど、これはエンタメ重視の内容でしたね。
読了日:01月27日 著者:薬丸 岳
52ヘルツのクジラたち (単行本)の感想
これは読んでよかったー。毒親とか虐待とかトランスジェンダーとか、そういった今時のテーマの作品には少し食傷気味だったのですが、この作品はそれでも感動しました…。『夜空に泳ぐ〜』も大好きな作品なので、私はたぶん町田そのこさんの書く文章が好きなんだと思います。哀しい物語ではあるけど、救いがあってよかった。でも、アンさんの話だけは哀しいですね。美晴がとにかくいい子すぎて大好きです。
読了日:01月29日 著者:町田 そのこ
うつ・パニックは「鉄」不足が原因だった (光文社新書)の感想
すぐ貧血になる体質なので、気になってたこの本を読んでみました。なんと15〜50歳女性の99%が鉄不足だそうです。そしてフェリチン値が重要だということは知ってましたが、改めてその重要性がわかりました。私もフェリチン値一桁だったんですよね。鉄剤とかサプリとか飲んで少し改善しましたが、中止するとやっぱり調子悪くて。タンパク質を摂れっていっても、あんまり肉も魚も乳製品も摂らないんですよね。いろいろ工夫しないとダメですね。それから、人体だけではなくて、地球にとっても鉄がいかに特別か、みたいな話も興味深く読みました。
読了日:01月30日 著者:藤川 徳美
ラブカは静かに弓を持つの感想
評判通り、素敵な作品でした。私自身も大手音楽教室の大人のレッスンに通っていたこともあり、どうしても自分の経験を思い出してしまって、作品を味わうというよりは、自分の思い出に浸ってしまいました(笑)なので、自分の思い出は置いといてすぐに読み返してみると、じわじわ深い味わいがある小説だなと思いました。音楽みたいに、読めば読むほど深みが出てくる感じですね。橘の与えられた仕事、これは音楽を愛する人にとっては耐えられないですね。しかも2年って長すぎますよ。講師と生徒の信頼関係についての言葉が沁みました。
読了日:01月31日 著者:安壇 美緒
特にいいと思ったのは、直木賞を受賞した「地図と拳」「しろがねの葉」です!
薬丸岳さんの作品を全てコンプリートしたいと思ってるので、たくさん読みました。
「天使のナイフ」は個人的に殿堂入り作品です!

以上、1月に読んだ23冊を紹介しました!
読んでみたいな〜と思う本があれば嬉しいです!
コメント