
むし子
こんにちは、むし子です。
9月に読んだ本についてまとめます!
読んだ本のリスト
- 原田ひ香 一橋桐子(76)の犯罪日記
- 天祢涼 希望が死んだ夜に
- 道尾秀介 N
- 加納朋子 空をこえて七星のかなた
- 長岡弘樹 道具箱はささやく
- 岸田奈美 家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった
- 柚木麻子 早稲女、女、男
- 遠田潤子 オブリヴィオン
- 薬丸岳 ハードラック
- 青山美智子 お探し物は図書室まで
- 凪良ゆう 流浪の月
- 柚月裕子 ミカエルの鼓動
- 望月諒子 蟻の棲み家
- 犬塚理人 灰色の評決
- 町田そのこ うつくしが丘の不幸の家
- まさきとしか 彼女が最後に見たものは
- 桂望実 残された人が編む物語
- 藤岡陽子 空にピース
- 知念実希人 祈りのカルテ
- 知念実希人 祈りのカルテ 再会のセラピー
- 青山美智子 月曜日の抹茶カフェ
9/1から読んだ日付順に記載しました。
9月のお気に入り

むし子
特に心に残った本をピックアップします!
9月のマイベスト
【青山美智子 お探し物は図書室まで】
青山美智子さんの本を読んだのはこれが3冊目です。
以前に読んだ「木曜日にはココアを」と「ただいま神様当番」もかなり大好きですが、
この本はさらに超えてきました!
ベイマックスのような姿をした小町さゆりさんという司書が、
思いも寄らない本を紹介してくれるのですが、
本を借りた人たちが、その本にそれぞれの意味を見出し、
そこから少しずつ前を向いて生きて行こうとする話です。
心に刺さる言葉がたくさん出てきて、前向きに生きようという気持ちにさせてくれる本です。
私はこの本を読んで、何か小さいことからでも、
自分の好きなことや興味のあることを何か始めようかな、と思い、
読書ブログを始めました。
(小さいことというほど、ブログを始めることは思ったより簡単ではなかったですが…。)
今まで、本からそこまでの刺激を受けることはあまりなかったので、
私にとっては、すごく大切な一冊になりました。
感動した本、共感した本
- 加納朋子 空をこえて七星のかなた
短編集なのかと思って読んだら、最後に全てつながって、驚き&感動でした。
7つの章があるのですが、どれも個性があって、しっかり印象に残る話でした。
初めて読んだ作家さんなのですが、とても良かったです。
宇宙や星がテーマになっているので、宇宙に興味がある人にもオススメです。
- 藤岡陽子 空にピース
初めてブログで取り上げた本でもあり、とても心に残った本です。
子供の貧困や虐待などがテーマとなっていて、他人事ではないと思ったし、
主人公のひかり先生がとても素敵でした。
藤岡陽子さん、今後も読んでいきたい作家さんです。
面白かった本
- 原田ひ香 一橋桐子(76)の犯罪日記
なんと!読書メーターの献本プレゼントで当選しました!
桐子が何か犯罪を犯して刑務所に入ろうとする話なので、
面白いと言うと不謹慎なのかもしれませんが、面白かったです。
まだ老後まで時間があるので、すごく親近感のある話というわけではなかったけど、
もう少し老後について真剣に考えた方がいいかな…と思いました。 - 柚月裕子 ミカエルの鼓動
柚月裕子さんは以前にも何冊か読んでいて、好きな作家さんです。
この本は、医療小説ですが、柚月さんらしく骨太な本でした。
ミカエルという手術ロボットをめぐって、対立する二人の医師の話です。
柚月さんは男性社会を描くのが上手い作家さんですが、
今回も医師の派閥争いや出世競争などの描写がリアルでした。
考えさせられた本
- 凪良ゆう 流浪の月
最近映画化されて話題となっている本ですが、なかなか深かったです。
主人公の男女二人の関係性が、世の中には受け入れられるものではないけれど、
実際の二人は、恋愛でもなく家族でもない、尊いもので繋がっていて、
私はそれが温かい関係だなぁと思いました。
映画はチラッと予告を見ただけですが、機会があれば見てみたいです。
- 岸田奈美 家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった
もうタイトルからして、深いですよね(笑)
関西弁でめちゃくちゃノリのいい文章で、笑って泣ける話が盛りだくさんです。
ダウン症で知的障害のある弟さん、車椅子ユーザーのお母さん、
お父さんは亡くなっていて、なかなか大変そうな家庭環境だけど、
著者の奈美さんのカラッとした明るさに圧倒されました。
きっとたくさん苦労もしてるだろうけど、全然そんなことを感じさせないで、
行動力と発想力がすごくて、魅力的な女性だな、と思いました。
衝撃的だった本
- 道尾秀介 N
全6章から成る短編集ですが、好きな章から読んでいいというもので、
読む順番によって世界が変わる、という斬新な発想の本です。
つまり720通りの物語がある、ということです。すごいですよね。
しかも、章ごとに上下逆さになっていて、本をひっくり返しながら読むという、
これまた面白い仕掛けもあります。
私はランダムに読みましたが、一通り全て読んでしまうと、
読む順番が違うことによって、どう違う感想になるのかわからないですね。
また話を忘れた頃に、違った順番で読み返してみたいです。
ほのぼのした本
- 町田そのこ うつくしが丘の不幸の家
町田そのこさんの本は、文章が好みなのもあると思うのですが、
話の密度が濃く感じて、自分も本の中に入ったような気分になって、
心が揺さぶられることが多いです。
頑張って生きている女性がたくさん出てくるので、
共感したり力をもらえたりするからかもしれません。
この本に出てくる女性たちも、みんな頑張っていて、応援しながら読みました。
題名からして少し暗い話なのかと思いましたが、
読み終わった時には心が温まるような話でした。 - 青山美智子 月曜日の抹茶カフェ
ブログの記事でも取り上げましたが、「木曜日にはココアを」の続編で、
前作にも負けず劣らず、ほっこり心が温まる連作短編集でした。
青山美智子さんの本は、この本に限らずですが、心に響く名言が多く、
前向きな気持ちになります。
まとめ
9月下旬からこのブログを始めたので、ブログを一から立ち上げる作業に追われ、
先月までよりは、読んだ本は少なくなりました。
今後も、心に残った本については、個別に記事を書いていこうと思うので、
読める本の数は減ると思いますが、その分深く読んでいきたいと思っています。
「祈りのカルテ」と「一橋桐子の犯罪日記」は、もうすぐドラマが始まるので、
チェックしようと思っています。
道尾秀介さんの新刊「いけないⅡ」と、
遠田潤子さんの新刊「イオカステの揺籃」も気になっています!
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