本のむし子

40代主婦の読書日記ブログです。読んだ本の感想などを気ままに書いていきます。

こんにちは!

読書メーターというアプリを使って読んだ本の管理をしているので、そちらの機能を利用してまとめています。

1月の読書メーター

読んだ本の数:19
読んだページ数:5831


きみのお金は誰のため: ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」きみのお金は誰のため: ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」感想
新聞広告で見かけて興味を持ちました。読んでよかったです。お金に対する考えが少し変わったかな。特に第3章以降が、なるほど〜と思う内容が多かったです。貧しい国に寄付をすることが、逆にその国の発展を妨げているなど、初めて知る内容もありました。私も海外に寄付してる古着屋さんにいつも売りに行っちゃってるなぁ…。貧しい国の人が作った製品を売っている企業のサイトなども見たりはしますが…。でも、「ぼくたち」の範囲を広げるって考えはわかりますが、難しいですよね。結局自分のお金を貯めたいと思ってしまう…。
読了日:01月02日 著者:田内 学


バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則感想
私は別に「伝わる技術」に優れてる人間でも何でもないですが、あまりこの本を読んで新しく知ったことや、実践してみたいと思ったことは無かったように思います。子供に対する伝え方とか叱り方みたいな、子育て本の中に書いてあるような内容がけっこう書かれていたような印象を持ちました。
読了日:01月05日 著者:柿内 尚文


人は話し方が9割人は話し方が9割感想
目新しい情報は特になかったけど、わかりやすくまとまっていると思います。わかってはいるけど、実践するとなると難しいな…というものが多いですよね。否定的な言葉を使わないとか、話し方より聞き方の方が大事とか、一応心掛けているつもりではいますが…。それと、あまり口数が多くない大人しめの人と話す時、どうしても沈黙になるのが気まずくて、つい余計なことを話してしまいがちになるんですが、どうしたらいいんでしょう。嫌いな人や苦手な人には無理に話しかけないというのは理解できますが…。
読了日:01月06日 著者:永松 茂久


1日1トレで「声」も「話し方」も感動的に良くなる1日1トレで「声」も「話し方」も感動的に良くなる感想
私は声が低めで愛想のない声をしてるので、声のトーンを「ソ」にして話してみようかな。いつも少し高めの声で話そうかなとは思うんですけど、なんかわざとらしくなりそうで…。でも声が低い方が説得力が増すらしいんですよね。まぁ、口角を上げて低くなりすぎないようにしたらいいかな。
読了日:01月06日 著者:阿部 恵


ともぐいともぐい感想
いやー、すごかったー。『絞め殺しの樹』も圧倒されたけど、これも圧倒された。まだ2冊しか読んでないけど、河﨑さんにしか描けない世界なんじゃないかと思わせる筆力。かなりエグい描写もあり、全体的に野生臭さみたいなものがすごい。私には到底理解できないような描写もあったり…。最後の展開も理解が追い付かなかった。
読了日:01月08日 著者:河﨑 秋子


蒼穹の昴(1) (講談社文庫)蒼穹の昴(1) (講談社文庫)感想
Audibleにて。たぶん3回目の再読です。やっぱりこの作品大好きですね!読むのもいいけど、聴くのもいいですね。でも、これ、聴いただけで理解するのは難しいんじゃないですかね?私は手元に本があるので、照らし合わせながら聴けますが…。読んでても、人名とか覚えるのはなかなかややこしいですもんね。話の大筋は覚えていますが、細かいところは忘れているので、2巻からも聴くのが楽しみです。でもAudibleにはこの後まだまだ続くシリーズが配信されてないみたいですね…。
読了日:01月12日 著者:浅田 次郎


百年の子百年の子感想
小学館の学年誌についての社史かと思われるような、ノンフィクションのようなフィクション。有名な作家さんや漫画家さんと思われる人物も登場して、ノンフィクションだったら面白いなぁと思いました。昭和のスエさんが主人公のパートが特に興味深かったです。戦争時の雑誌が全国の子どもたちに与えた影響みたいなものが、よくわかりました。「百年の子」というタイトルはどういう意味だろうと思いましたが、人間の歴史は百万年もあるのに、子どもの人権が認められるようになってきたのは、わずか百年…ということなんですね。
読了日:01月14日 著者:古内 一絵


眠れなくなるほど面白い 図解 体幹の話: 体幹のギモンを専門家がすべて解説!眠れなくなるほど面白い 図解 体幹の話: 体幹のギモンを専門家がすべて解説!感想
体幹を目覚めさせるには、ストレッチ+ドローイン+体幹トレーニング。子供もお年寄りも体幹が大切。体幹トレーニングで、疲れにくい体が手に入る、バランスのよいブレない体になる。トレーニングの具体例もたくさん載っていてよかった。とりあえずストレッチは毎日しているので、ドローインと体幹トレーニングを少しずつ取り入れてみよう。このシリーズ、Audibleにもたくさんラインナップがあるし、面白そうなテーマがたくさんあるので、いろいろ読んだり聴いたりしていきたい。
読了日:01月15日 著者:木場 克己


蒼穹の昴(2) (講談社文庫)蒼穹の昴(2) (講談社文庫)感想
Audibleにて。ところどころ本と照らし合わせながら聴いています。感極まって泣きそうになる場面もありますねー。浅田次郎さんの作品はファンタジー要素がけっこう含まれますが、歴史小説っぽい作品のファンタジー要素は嫌いではありません(私はファンタジーが苦手です)。浪漫を感じさせますよね(笑)春児の成長ぶりに感動。再読なので、この後どうなっていくかは大体覚えていますが、それでも早く続きがどんどん聴きたくなります。これ聴き終わったら、やっぱりその後のシリーズも読まないとね。
読了日:01月16日 著者:浅田 次郎


蒼穹の昴(3) (講談社文庫)蒼穹の昴(3) (講談社文庫)感想
Audibleにて。いやぁー、この3巻はすごくいいですよね。何度か涙が出る場面がありました。Audibleで聴くとより感情が揺さぶられますね。ナレーターの方も上手で聴きごたえあります。それにしても栄禄と李蓮英の悪人っぷりには、ほんとに腹が立つ!さて残すは4巻のみ。
読了日:01月18日 著者:浅田 次郎


蒼穹の昴(4) (講談社文庫)蒼穹の昴(4) (講談社文庫)感想
Audibleにて。あー、終わっちゃった…。と言ってもまだまだ続きはありますが(笑)私はこの作品が大好きでたまらないんですが、直木賞はとれなかったらしいですよね。私にとっては、今まで読んだ中で1番好きな小説かもしれません。西太后や袁世凱などの実在の人物が、すっかり浅田次郎さんの描く人物像&イメージになってしまってますが、実際は彼らはどんな人物だったんでしょうね…。歴史の勉強にもなるし、胸熱だし、感動するし、何回読んでも心を揺さぶられることでしょう。続編もぼちぼち再読していこうと思います。
読了日:01月20日 著者:浅田 次郎


珍妃の井戸 (講談社文庫)珍妃の井戸 (講談社文庫)感想
ミステリー仕立てになっていて、とても面白い。珍妃は西太后に殺されたというのが中国では常識らしいですが、その常識を覆すような物語を書けるのが、浅田次郎さんのすごさですよね。結局、はっきりとした真実はこの物語を読んでもわかりませんが、珍妃は自ら井戸に身を投げたような気もしますよね…。春児と蘭琴の話もすごく切なかったですね。『蒼穹の昴』で語られなかったことがいくつか語られていて、それだけでも読む価値はあったかと思います。それにしてもこれって120年前くらいの話なんですよね。なんだかもっと昔のことみたいに感じる。
読了日:01月24日 著者:浅田 次郎


清浄島清浄島感想
礼文島のエキノコックスについての話ですが、これは史実に基づいたフィクションなのかな?ノンフィクションに近いのかな。主人公である土橋の苦労や苦悩がよく伝わってきました。残念ながら北海道全域や北海道以外の場所でも、エキノコックスは広がっているようで、まだ治療薬もないらしいです。寄生虫ってこんなに恐ろしいんですね。コロナなどのウイルスとはまた違いますね。河﨑さんの作品は3冊目ですが、他作品と比べると正直少し単調な感じではありました…。
読了日:01月24日 著者:河﨑 秋子


眠れなくなるほど面白い 図解 宇宙の話眠れなくなるほど面白い 図解 宇宙の話感想
眠れなくなるほどではないけど、普通に面白いです(笑)宇宙の話って私なんかの頭じゃ全然理解できないけど、知りたくなるんですよね。太陽や地球がどのような最期を迎えるかとか気になりますよねぇ。地球なんて宇宙全体から見たらほんとにちっぽけな存在だし、地球に私たちみたいな人間やあらゆる生物が生きていることがほんとに不思議。宇宙は「無」から生まれたって言うけど、「無」って何なのよ(笑)宇宙の膨張が加速してるとか、もう意味がわからないことだらけですね。だから面白いです。宇宙エレベーターができたら乗ってみたいなぁ。
読了日:01月24日 著者:


ザ・ロイヤルファミリーザ・ロイヤルファミリー感想
よかった!Audibleで聴いてたけど、本の最後に成績表が載っているという口コミを見て本を借りてきました。そしたら、結局途中から本で読んでしまいました(笑)競馬は見たことはあるくらいで、お金を賭けたこともないし、何の知識もなかったですが、この作品を読んで少し詳しくなったような気がします。馬主と調教師、騎手、生産牧場の人たち、いろいろな人たちの思いがあの数分間のレースに込められていると思うと、競馬を見る目が少し変わりますね。それにしても早見和真さんはいろんなテーマでそれぞれ面白い作品を書ける作家さんだなぁ。
読了日:01月27日 著者:早見 和真


きこえるきこえる感想
読んだタイミングが悪かったのか、音声をわざわざ聴くという行為をめんどくさく感じてしまい、あまり楽しめなかった。それぞれのストーリーにもあまり入り込めなかった。一応考察サイトも見ましたが、大体は予想した通りだったかな。道尾秀介さん、新しい形のミステリーを提供し続けていてすごいとは思いますが、この作品よりは「いけない」シリーズの方が好きです。
読了日:01月28日 著者:道尾 秀介


互換性の王子互換性の王子感想
雫井さんといえば社会派ミステリーのイメージで、新刊は読もうと思っている作家さんですが、これはそのイメージで読むとかなり違いますね。辛口なレビューも見かけますが、面白く読めました。少しミステリー+恋愛+お仕事小説といった感じかな。乳飲料メーカーの仕事を少しのぞけて、興味深かったです。大変そうだけど、やりがいはありそうな仕事で、登場人物もやる気のある人が多くて、私も仲間に入りたいと思いました(笑)登場人物のネーミングセンスがなかなか面白かったですね!
読了日:01月29日 著者:雫井 脩介


ビジネス教養 中国近現代史 (サクッとわかるビジネス教養)ビジネス教養 中国近現代史 (サクッとわかるビジネス教養)感想
『蒼穹の昴』シリーズを再読するにあたり、この「サクッとわかるビジネス教養」シリーズから中国近現代史の本が出ていることを知り、ぴったりじゃない?と思い読んでみました。アヘン戦争から現代くらいまでの歴史がサクッと学べます。『蒼穹の昴』でイタリア人宣教師のカスチリョーネという人物が出てくるんですが、私はなぜか架空の人物だと思って読んでたんですよね…。それがこの本を読んで実在の人物だったのだと今知りました。という発見もありつつ、中国の近現代を知る入門編にはおすすめの一冊ではないかと思いました。
読了日:01月31日 著者:


眠れなくなるほど面白い 図解 解剖学の話: いちばん身近でディープ!ヒトの体のナゾを徹底解明眠れなくなるほど面白い 図解 解剖学の話: いちばん身近でディープ!ヒトの体のナゾを徹底解明感想
えー?と驚くほどのことが書かれてるわけでもなく、そんなに新しい知識が増えたわけではないので、もう少しディープなことが書いてある方がよかったかな…。でも人間の体って本当に複雑で、健康でいられるのは本当に奇跡だなと改めて思いますね。
読了日:01月31日 著者:


◎特に印象に残った作品
『ともぐい』川﨑秋子
直木賞受賞、おめでとうございます!!
なかなかいろんな意味ですごい作品だと感じたので、納得の受賞でした。

◎おすすめ作品
『きみのお金は誰のため』田内学
お金についての内容ですが、小説仕立てになっているので、すごく読みやすくておすすめ!
お金についての考えが少し変わったというレビューもよく見かけます。
何度も読み返したらさらに理解が深まりそうですね。

◎まあまあおすすめの作品
『ザ・ロイヤルファミリー』早見和真
『互換性の王子』雫井脩介

早見和真さんと雫井脩介さんは、今までに何冊か読んできている作家さんですが、今回読んだ作品もよかったですね。
早見和真さんは、本当にいろんなテーマの作品を書かれますよね。
野球とか政治についての作品もあったり。

雫井脩介さんの作品は新刊ですが、今までの社会派っぽい作風を予想して読むと全然違いますね…。
ライトな感じになっているので、あれ?と思うファンの方もたくさんいそう…。
でも私は楽しく読めましたよ!

そして、『蒼穹の昴』はもう私の中では殿堂入り作品なので、いまさら人に勧めるレベルでもないくらい好きです。
実在の人物と架空の人物をどうしてこんなにもうまく交ぜて書けるんでしょう、浅田次郎さんは。
そしてこの作品の中の出来事があたかも本当にあったかのような錯覚に陥りますね。
『中原の虹』もぼちぼち再読していきたいな。

それでは、皆様も充実した読書ライフを!

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12月の読書メーター
読んだ本の数:17
読んだページ数:5540


夫よ、死んでくれないか夫よ、死んでくれないか感想
丸山さんは『デフ・ヴォイス』シリーズが好きなので、いろいろ読もうと思ってる作家さんです。このどストレートなタイトルの新刊も楽しみにしてました。Twitter(X)の読書アカウントでも話題になってますね(笑)テンポがよくて、話の展開が気になって、一気読みでした。あらゆる人間関係の怖さとか難しさみたいなものが描かれた物語でした。ちょっとしたホラーみたいな感じかな。夫婦もいろいろあるけど、女のグループもいろいろあるよねぇとか、共感する所もけっこうあったかな。ちなみに私は夫に死んでほしいとは思っていませんよ笑
読了日:12月01日 著者:丸山 正樹


クリスマス・キャロル (まんがで読破)クリスマス・キャロル (まんがで読破)感想
有名な作品なのであらすじは知ってましたが、クリスマスの時期ということで読んでみました。いい話ですね〜。涙ぐんでしまいました。そんなに簡単に人は変われないかもしれないけど…。お金はもちろん大切だけど、お金を持った上で何を大切にしていくか、ですよね。
読了日:12月02日 著者:ディケンズ


蟹工船 (まんがで読破 001)蟹工船 (まんがで読破 001)感想
これはひどい労働環境…。死人が出ても仕方ない過酷な環境ですね。最後みんなでストライキに立ち上がったところは、やったれー!と思って力みながら読みました。でも、労働環境がひどいところで働いてる人、今でも山ほどいますよね。声をあげることもできない人がほとんどだろうし…。池上彰さんの解説も書いてあり、勉強になりました。
読了日:12月02日 著者:Teamバンミカス


【2020年・第18回「このミステリーがすごい! 大賞」U-NEXT・カンテレ賞受賞作】【テレビドラマ原作】そして、ユリコは一人になった (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)【2020年・第18回「このミステリーがすごい! 大賞」U-NEXT・カンテレ賞受賞作】【テレビドラマ原作】そして、ユリコは一人になった (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)感想
いつもXで私の読了ポストに「いいね」をして下さる作家さんなので、作品を読んでみたいなと思っていました。学園ものということで、何となく金田一少年っぽさを感じました。犯人は少し予想がついてしまった感じもありますが、それでも面白かったです。真相が二転三転して、最後にタイトルの意味がわかるところが、なかなかよかったです。会話の言葉がちょっと不自然な印象がありますが、上品な子が多いのかな…。「このミス」系の作品はあまり合わないものが多い気がしますが、この作品は普通に楽しめました。
読了日:12月05日 著者:貴戸 湊太


雲を紡ぐ雲を紡ぐ感想
伊吹さん2冊目。最後の方、ずっと泣いてました。いい作品でした。でも「分かりあえない母と娘」っていうキャッチコピー?はなんかしっくりこない。母の真紀も母親なりに頑張ってるし、真紀の気持ちもよくわかった。「女を武器にして」みたいなことを言うのはちょっとおかしいけど。とにかくおじいちゃんが最高すぎますね。こんなかっこよくて理解のあるおじいちゃんいますか…。おじいちゃんの言うこと、かなり沁みました。ホームスパンって知らなかったから、検索しちゃいました。美緒、がんばれ〜。人生、少しくらい立ち止まったっていいよね。
読了日:12月07日 著者:伊吹 有喜


無人島ロワイヤル無人島ロワイヤル感想
秋吉さん、4冊目かな?今まで読んだ作品と比べると物足りない感はあるけど、単純に面白かったのでまぁ満足。最後に誰が残るかはちょっと予想ついちゃう感じもしますが、私はこの終わり方は嫌いではないです。無人島に3つ持って行くとしたら、何を持って行くかなー。この作品の中では意外なものが役立ったりするけど、やっぱり現実的に実用的なものをチョイスしてしまうだろうな、私は。というより、無人島で生活する知恵も何もないな(笑)この作品の登場人物はみんなそれなりにサバイバル術が身についてそうで、賢そうと思いました。
読了日:12月09日 著者:秋吉 理香子


青春をクビになって青春をクビになって感想
額賀澪さん初読み。何とも切ない作品でした。私も就職氷河期世代なので、第四章の比賀の話がめちゃくちゃ刺さりました。大卒の就職率が六割以下だった時代か…。私もいまだに就活がうまくいかなかった頃のこと、引きずってるんですよ、バカかもしれないけど(笑)時代に恵まれてなかったんだなぁ。朝彦はまだまだこれから人生立て直せそうな展開でよかったですが、小柳のことを思うと切ないですね…。きっと一生懸命勉強してきただろうに。レンタルフレンドって面白いですね。信頼できる依頼者ならちょっとやってみたいかも、と思いました…。
読了日:12月11日 著者:額賀 澪


ラウリ・クースクを探してラウリ・クースクを探して感想
直木賞候補作に選ばれたようですね!この作品のレビューを前に見かけてから『ラウリ・クースク』という名前が頭から離れず、読むことにしました。最初はちょっと翻訳本っぽい?とっつきにくい?と思ったのですが、そんなことなかったです。むしろ一気読みでした。こういうヨーロッパとかロシア周辺が舞台になった作品をいくつか読んできましたが、どれも日本人が経験しないようなことをよく描けるなぁと、作家さんの筆力に驚きます。ロシア人やエストニア人の葛藤みたいなものがよく描かれていると思います。少しミステリっぽさもあってよかった。
読了日:12月14日 著者:宮内 悠介


対岸の家事 (講談社文庫)対岸の家事 (講談社文庫)感想
第一話の礼子の話からもう泣けてきて、途中も何度か泣きました。私自身、専業主婦でもないし、ワーキングマザーと言えるほど働いてるわけでもないけど、登場人物みんなの気持ちが痛いほどわかるような作品でした。家事なんて〜って家事を見下してる人は読んだ方がいいですね。読みながらいろんな感想を持ちましたが、なんででしょう、うまく文章にできないですね…。でもとりあえず、バリバリ働くワーママさんたちを支えるシステムがないと、みんな壊れていくんじゃないかとは思います。子供なんて産まないって女性がどんどん増えますよね。
読了日:12月17日 著者:朱野 帰子


絞め殺しの樹絞め殺しの樹感想
河﨑さん初読み。北海道の女性を描いた作品といえば、少し前に桜木紫乃さんの『ラブレス』を読んだのですが、それと少し似てたかな。北海道の女性がみんなこんな過酷な生き方をしてるのかと錯覚してしまう…。直木賞の選評を読むと、ミサエの意志の弱い生き方についていけない、と感じた選考委員の先生方が多かったそうですが、彼女の置かれた状況や、育った環境や生い立ちからすると、そうせざるを得なかったのかな…と私は思うんです。昔の女性ってそんなに好きなように生きられなかっただろうし。苦しい場面が多かったけど、私は好きです。
読了日:12月18日 著者:河崎 秋子


ななみの海ななみの海感想
朝比奈さん2冊目。前に読んだ本も中学生の話だったと思うんですけど、中高生くらいの子供の心情を描くのが、めちゃくちゃうまいですよね。ななみの感じることや思うこと、すごく共感することや想像できることが多かった。大人に対する思いとか、女友達との関係とか、思春期特有の葛藤みたいなものが。特に印象的だったのは、川上が「税金泥棒」について熱く話す場面ですね。あとは、ななみが言った「いい大人が増えれば、困らない子どもも増える」という言葉ですね。全体的に満足でしたが、ななみ以外の登場人物のことをもう少し知りたかったかな。
読了日:12月19日 著者:朝比奈 あすか


護られなかった者たちへ護られなかった者たちへ感想
けっこう前に何冊か読んでもういいやってなってた中山七里さんですが、この作品の評価が高いので読んでみました。やっぱり、なんか合わないかな、中山さん…。無理にどんでん返そうとしなくていいのにと思ってしまうからかな。社会派ミステリー好きとしては、こういうテーマのものは大好きなんですけど、最後のどんでん返しで軽い作品になってしまってるように感じるのは私だけでしょうか…。しかもどうやら取材不足の内容になっているようですね…。
読了日:12月20日 著者:中山 七里


あの光あの光感想
初読み作家さん。どこかでこの作品のレビューを見かけて気になり読んでみましたが、すみません、合わなかったかな…。最初からあまり入り込めず、最後まで飛ばし読みでした…。胡散臭い話が苦手だからでしょうか。でも掃除は大事ですよね。断捨離とかもすっきりしますしね。
読了日:12月25日 著者:香月 夕花


逆転泥棒 (双葉文庫 ふ 31-04)逆転泥棒 (双葉文庫 ふ 31-04)感想
面白かったです。『逆転美人』ほどのインパクトはないけど、これまたなかなかの逆転ぶりでした!これは予想できないな。最近はどんでん返しありきみたいな作品はあまり好きじゃないんですが、これはストーリーだけ読んでも面白かったです。そして、回想部分が世代的にドンピシャで懐かしすぎる内容ばかりでした。個人的にウケたのはLUNA SEAをもじったFUGA SEAというバンド名でした。麩菓子って(笑)さすが元お笑い芸人さんということで、クスッと笑える部分も多いです。最後はホロリときて、読後感もなかなか良かったです。
読了日:12月25日 著者:藤崎 翔


黒い糸黒い糸感想
面白かったー。やっぱり人間が1番怖いよね。どう話が進んでいくのか、どう決着するのか予想できず、一気読みでした。犯人は1番怪しくなさそうな人が怪しいっていうお決まりのパターンでしたが、それは想定済みでしょう。それ以上に怖い真相が待ってますからね。ハッピーな感じのエピローグは『滅茶苦茶』と似てるかな。
読了日:12月26日 著者:染井 為人


襷がけの二人襷がけの二人感想
うーん、評価が高いようですし、直木賞候補作に選ばれてるので読んでみましたが…うーん…。女性の人生を描いた作品ということで、たくましい女性の波瀾万丈な話かと期待したんですが…ちょっと思った感じと違いました。それに女性器のくだり、そんなに詳しく要ります?なんかもうちょっと違う路線で話進めてほしかったなぁ。そのくだり辺りから流し読みになっちゃいました。別にそういう話に拒否感があるわけじゃないんですけどね(笑)最近女性の人生について描かれたもっと濃い作品を何冊か読んでたせいか、こちらは物足りなさすぎでした。
読了日:12月27日 著者:嶋津 輝


クライマーズ・ハイ (文春文庫)クライマーズ・ハイ (文春文庫)感想
横山秀夫ファンを名乗ってるくせに、この代表作を読んでいなかったという…。横山さんにしか書けないですよね、この作品は。内容はもちろんですけど、この男社会のどろどろした感じとかは横山さんらしさ全開ですよね。文章も少し硬派な感じで好きなんですよね。今年中に読みたいと思っていましたが、読めてよかった。これを今年の読み納め作品にします。そういえば、冒頭で土合駅が登場して興奮しました。中学の林間学校で行きましたよー、あの階段登りましたよー。谷川岳も登りましたよー。と懐かしい記憶を思い出しつつ読みました。
読了日:12月28日 著者:横山 秀夫

◎特に印象に残った作品
『雲を紡ぐ』伊吹有喜
『対岸の家事』朱野帰子
『絞め殺しの樹』河﨑秋子
『ななみの海』朝比奈あすか
『黒い糸』染井為人

2023年はたくさんの作品を読むことができ、たくさんの素晴らしい作品に出会うことができました!
2024年はどんな作品に出会えるでしょうか〜。
楽しみですね!

こんにちは!

皆さん、お待たせしました!
私が2023年に読んだ中で、特に良かったと感じた本を発表したいと思います!!


読んだ本の数

2022年に読んだ本の数は、237でした!!

昨年が163冊だったので、大幅更新!!

たくさん読んだので、その分素敵な作品たちとたくさん出会えて、めちゃくちゃ楽しかったです!
 

それではさっそく発表ー!!

この中には、2023年に発売された本以外のものも含みますので、ご了承ください。
けっこう前に出版された作品も含みます。 

まずは10位から6位までの発表!

第10位


これは3月くらいに読んだので、けっこう記憶は薄れていますが、めちゃくちゃ面白かった記憶はあるし、めちゃくちゃ大好きだった記憶が残ってるので、今年の1位に選びました!
世のお母さん全員に読んでもらいたいと思った作品!
いや全世界の老若男女に読んでもらいたいと思ったかな(笑)
ヒップホップとかラップとかには全く興味ないですけど、めっちゃノリノリで読みましたよね。
もうこの明子さんのパワフルおかんぶりが超爽快!!
笑って泣けて感情揺さぶられまくりの一冊でした!
これはまた読み返したいなー。


番外編:11〜21位 順位はつけてません

『私たちの世代は』瀬尾まいこ
『夏の体温』瀬尾まいこ
『最後の祈り』薬丸岳
『ロスト・ケア』葉真中顕
『狙撃手の祈り』城山真一
『おしょりん』藤岡陽子
『楽園のカンヴァス』原田マハ
『羊と鋼の森』宮下奈都
『ラブレス』桜木紫乃
『雲を紡ぐ』伊吹有喜
『絞め殺しの樹』河﨑秋子

2023年まとめ

ベスト21の中に、瀬尾まいこさんが3作品、藤岡陽子さん・原田マハさん・伊吹有喜さんがそれぞれ2作品ランクインしました。
この2年間で本を読みまくった結果、好きな作家さんがだいたい固定されてきた気がします。

今年は、社会派ミステリーはあまり好きな作品に出会えなかったかな…というのが少し残念でした。
ミステリーが好きと言うと、本格ミステリーが好きな人の方が圧倒的に多いと思うし、話題になるのもだいたい本格ミステリーの作品ばかりなので、社会派ミステリー自体がそんなにないのかな…なんて思うのですが…。
本格ミステリーはぶっちゃけあまり興味ないんですよ。
2024年以降は社会派ミステリーのいい作品にもっと出会っていきたいですね!

たくさん読書をしていきたいという願望はあるのですが、体が凝り固まり過ぎててやばいので、読書ペースをかなり落としていこうかと思っています。

好きな作家さんを中心に、読書友達の感想を参考にしながら、ゆっくり楽しんでいきたいと思います。

2023年のベストブック、いかがでしたか?
皆さんの読書ライフの参考になれば嬉しいです。
それでは、また2024年に〜!良いお年を〜!







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